日曜日にはルノーの新CEOであるルカ・デ・メオもニュルブルクリンクで観戦していたため、チームにとってはこれ以上ないタイミングで表彰台獲得を達成できたことになる。しかしアビテブールは、ルノーとして待望していた好成績も、単にチームの進化が反映された結果に過ぎないとして以下のように語った。
「タイミングは良かった。しかし今回の表彰台は、単純にチームが進化したという事実を物語っているのだとも思う」
「それは最近の数レースでも一目瞭然だった。マシンは改善され、セットアップもよりうまくいっている。正直にいえばどのコースでもそうだ」
「ただし、ここでは若干心配もしていた。我々としては、これほどダウンフォースが高いコースに戻ってきたのは初めてだからだ。しかし、ここでもやはりうまく機能した」
「だから、これはチームの進化が分かりやすく表れたのだと考えている。ただし、ボッタスがリタイアしたという事情に多少助けられた部分はあった」
「明らかに、我々のマシンは、ごく普通の状況では表彰台に上るだけの力を持てていない。しかし、周囲の状況次第でチャンスができれば、それを確実にものにする力もあるということだろう」
アビテブールはまた、リカルドが今シーズン末でチームを離れることは決まっているにも関わらず、彼とルノーのクルーたちとの連携が徐々に良くなっていることも強調した。
「ダニエルと、マシン、素晴らしい仕事をしているレースエンジニア、ひいてはチームとの間で、互いのリズムがぴったり合ったような印象がある」
「信頼関係が強くなったこともあるだろうが、単に彼がより良いマシンを得たから、そして彼が自分の思い通りのことをできるようになったからだとも思う。マシンについても、以前と比べればはるかに安定感が高まってきた」
「全体として、互いの連携がうまく取れている印象だ」
