シーズン中何度か、ウォルフはレギュレーションが変わらないことで、各チームがメルセデスに追いつきつつあることに言及していた。だが、チーム自身の能力が現行ルールの限界まで高まったと認めたのは初めてだ。
これまでウォルフは、チーム間の能力差が縮まるどころか、更に開くことにしかならない、という理由から、来年のレギュレーション変更に対し一貫して批判的だった。
「我々の力は昨年ほど圧倒的ではないが、これはレギュレーションが変わらないことで、得られるギャップが減ってきた、ということでしかない」と、以前ウォルフは語っていた。
「むやみにレギュレーションを変えるべきでないと、常々言ってきた。そうすれば能力差は縮まり、結果として良いレースにつながるのだ」
「しかし、誰かが来年は新しいことを盛り込もうと決めてしまったおかげで、振り出しに戻ってしまった」とウォルフは述べている。