2021年限りでのF1活動終了会見から2週間、10月16日(金)に行われたホンダのブランド・コミュニケーション本部の渡辺康治本部長による会見に参加して、つくづく感じたことがある。それは、自動車メーカーがF1活動を行うときの適正なスタンスとはどうあるべきかという点だ。
今回の会見で、渡辺本部長もF1活動がホンダの技術者を育てる良い環境となっていたことを認めつつも、カーボンニュートラル実現のために、その限られた人材をF1から先進パワーユニット・エネルギー研究所へ配置転換せざるを得なかったことは、苦渋の決断だったと明かした。