レースエンジニアがトップ10ドライバーの名前を伝えるが慣例であり、通常はチームメイトの順位を尋ねることはない。つまり、ルクレールのベッテルのレース順位を尋ねる無線というのは異例だ。しかも、これが初めてではない。第8戦イタリアGPでもルクレールはベッテルの順位を気にしていた。
ルクレール:トップ10を教えて。
フェラーリ:フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、そして君だ。P4だ。それからアルボン、ストロール、ヒュルケンベルグ、オコン、ノリス、そしてクビアトだ。
ルクレール:OK。で、セブは?
フェラーリ:セバスチャンはP12だ。
ちなみにレース後のベッテルの無線はこうだった。
ベッテル:とにかく、1周目から全然グリップがなくて、大変なレースだった。でも、全力は尽くしたよ
ルクレールに次ぐ5位でフィニッシュしたガスリーはちょっとした優勝した気分。

アルファタウリ:ファンタスティックだったよ。ピエール、本当に素晴らしかった。今日の君の走りは称賛するに値する
ガスリー:それはみんなも同じだよ。最高の仕事をしてくれた。よくやってくれた。おかげでレースは最高に楽しめた。
アルファタウリ:そうだ……
ガスリー:マシンが準備できたから、僕はレースを戦うことができた。また次もがんばろうぜ
アルファタウリ:1ラップダウンだったけど、今夜は飲もうぜ、おごるから
ガスリー:いいね、じゃ、おごってもらうよ。いずれにしても、素晴らしい仕事をしてくれた、グラッツェ・ア・トゥッティ(イタリア語で「みんなありがとう」)。これからも一緒に戦おう。一緒に
アルファタウリ:もちろん
なお、ランス・ストロール(レーシングポイント)と接触したランド・ノリス(マクラーレン)は、チェッカーフラッグ後、無線でそのときに吐いた暴言を謝罪していた。
ノリス:僕がレース中にランスに言ったコメントについて謝りたい。あのような言葉を言うべきではなかった。あの時、僕はとてもイライラしていたんだ。でも、みんなはよくやってくれた、ありがとう
マクラーレン:わかっている。その件は問題ない
