──今回は2日間開催でしたが、初日から非常に好調でした。2日間だったにもかかわらずというべきか、あるいは2日間だったことがチームに有利に働いたのでしょうか。
本橋CE:事前準備がかなりうまくいったことは、間違いないですね。シミュレーションで合わせたセッティングが、本番でうまく乗ってくれたというか。
──2日間開催に対する準備が、他チームに比べて相対的にうまくいったと。
本橋CE:そうですね。それに加えて路面コンディションも良くて、振り回されることがなかった。天候も安定していましたので、方向性をうまく定めることができました。
──前戦ポルトガルGPでは路面グリップがないうえに、風に苦しめられました。
本橋CE:はい。予選から風向きが変わって、振り回されました。そこは大きな違いですね。路面温度が低いレースが何戦か続くなか、イモラに対してはチームもきっちり対応してきた。その成果も出たと思っています。

──6月に100km走行したことについては、ふたりのドライバーは特に大きなアドバンテージを得たわけではないと言っていました。PU側も、それは同様ですか?
本橋CE:そう思います。古いクルマでしたし、パワーユニット(PU)も最新仕様ではなかった。コースの感触は大雑把に掴めましたが、それがアドバンテージになってはいない。それよりも今年のクルマ、今年のPUでの準備がしっかりできたことの方が大きかったです。
──ガスリーは今回残念ながらリタイアしたものの、予選4番手。前戦ポルトガルの5位入賞は圧巻というべきレースでした。去年以上に好調な理由は、何でしょう? スイッチが入った感じですか?
本橋CE:スイッチ、ですか。どこにスイッチがあるかわからないですが(笑)、初日FP1の走り出しから、自分の乗り方、車のフィードバックをしっかり返してくれるようになりましたね。それに我々もきちんと応えると、いい感触の車になって、ガスリー本人がさらに気持ちよく乗れる。そういうポジティブなスパイラルに、今のガスリーは入っていると思いますね。

