F1ブラジルGP会見:異例のFIAペナルティ解説コーナーと、いつも通りなハミルトンの記念撮影
これに対して「もちろんこの決定には同意できない。危険じゃなかった」というベッテル、「アグレッシブでもクラッシュしなけりゃ良いじゃん」というフェルスタッペンなど、結局は各ドライバーの意見は平行線のままという印象が強く残ったのでした。
無線での汚い言葉については、ホワイティングが「すぐに謝罪を受けたので私としてはそれで充分だ」と言うものの、「こうした言葉遣いは若い世代に良い影響を及ぼさないのでは?」との指摘には、無線反対派のフェルスタッペンは「僕らはギリギリのところで戦っているんだからそういうこともあるけど、無線は危険だしある意味では放送しない方が良いと思う。実際にはサッカー選手だってもっと汚い言葉を吐いているはずさ、マイクがないから分からないだけだ」と主張しました。
会見ではメキシコGPのイザコザだけなくFIAのスチュワード体制に対する批判なども話題に上ったものの、ホワイティングはいつもの調子で言葉巧みにかわします。前列の3人は自分たちは無関係とあって退屈そうで、マッサはシャツの裾でサングラスを拭き始めてしまう始末。
45分に及んだ会見がようやく終わると、待ち構えていたようにハミルトンが後列のダニエル・リカルドにiPhoneを渡し、「みんなで記念撮影しようよ、フェリペが最後だし。あ、チャーリーも初めてだし」。最終的にはFIA広報マテオがそのiPhoneでパシャリと撮って会見を締めくくったのでした。
異例の会見として注目を集めたものの、実際に終わってみれば今ひとつ捕えどこのない会見となってしまった感は否めず。ちなみにF1のスポーティングレギュレーションには木曜会見は「ドライバー5名と、場合によってはチーム関係者2名の出席」と定められており、実はFIA自ら違憲状態を作り出しているという嘘のような本当の話。次はその件を問い詰める会見でも開きますか?