「もしマックスが、ターン3とターン4の間でルイスと同じように減速していたら、彼は間違いなくポジションを失っていただろう。スチュワードがマックスにペナルティを科すべきと考えた理由はそこにある。つまり、彼が持続的なアドバンテージを得たからだ」
「スチュワードの目から見ると、そこがこの2つの出来事の根本的な違いだった」
それでもなお、フェルスタッペンは問題の裁定には一貫性がなかったと感じているようだ。
「言うまでもなく、僕はあの判断には賛成できない。だって、それほど大きな違いはないんだから。僕はペナルティを受けた。ペナルティを与えるのなら、(自分とルイスの)両方に与えべきだし、さもなければどちらにもペナルティを与えないかだ」
つまり、フェルスタッペンは、事例ごとに個別に判断するのではなく、トラックリミットを超えたことに対して、一律にペナルティを科すべきだと言いたいらしい。
「今後に向けて、ルールを変える必要があるんじゃないかな。コースオフしたら、そのこと自体に対してペナルティを与えればいいと思う。そのたびにスチュワードが介入して、ペナルティを科すかどうか判断するのはやめるべきだ」
一方、ハミルトンは彼の意見には賛同せず、こう主張した。
「裁定を出すスチュワードの仕事はものすごく難しい。ケースごとにすべて状況が異なっているからだ。すべてのケースに、一律に同じルールを適用するのはムリだと思うよ」
「ただ、今後もチャーリーと議論をしていくべきという点では、マックスに賛成だ。僕らはシーズンを通じて、彼らが裁定で悩まずにすむように、ルールの適用がよりクリアーになるように、ずっと努力をしてきたのだから」