更新日: 2020.11.15 23:39
ハミルトンが優勝で最多タイ記録に並ぶ7度目のタイトルを獲得。1ストップ戦略を完遂【決勝レポート/F1第14戦】
フェルスタッペンはまだインターミディエイトに換えるには早すぎるとウエットタイヤのままステイアウトして走行。10周目にハミルトンはフェルスタッペンより3秒速いタイムで走り、これを受けてフェルスタッペンは11周目にピットインしてインターミディエイトに履き替えた。
ピット出口でペレス、ベッテル、ハミルトンとのポジション争いとなったフェルスタッペンは挙動を乱してイン側の白線を踏んでレース後審議となってしまうが、ペレスの後方3番手でコースに戻る。12周目にピットインしたアルボンはハミルトンの後方6番手でのコース復帰となった。
13周目にジョビナッツィがターン9手前にマシンを止めてVSC(バーチャルセーフティカー)導入。15周目のセクター2で解除となった。首位ストロール、8秒後方に2番手ペレス、その1秒後方に3番手フェルスタッペン。さらに7秒離れてベッテルとハミルトンが攻防を繰り広げ、15周目のターン12でオーバーシュートしたハミルトンをアルボンがかわして5番手に上がった。
アルボンはさらに翌周のターン7でベッテルも抜いて4番手に上がるが、ブレーキの温度が上げられないハミルトンはペースの上がらないベッテルを抜くことができない。
18周目のターン11でペレスのインを伺ったフェルスタッペンだが出口でワイドになり、ランオフエリアでスピン。アルボンとベッテル、ハミルトンに先行を許し、フラットスポットを作ったためピットインして再び中古のインターミディエイトに交換し8番手までポジションを落とすことになった。
これで3番手に浮上したアルボンはファステストラップを刻みながら2番手ペレスを追い上げていき、首位ストロールはアンダーステアが強くなりラップタイムを大きく落としてアルボンより3秒、ペレスより2秒遅いペースでギャップがどんどん縮まっていく。後方ではタイヤに熱を入れられないボッタスがターン2でスピンし17番手までポジションを落とした。
フェルスタッペンはハイペースで走り6番手リカルドを先頭とするトレインに追い付く。しかし各車とも前走車をフォローして走るのが難しく、オーバーテイクを仕掛けられない。そのなかでノリスだけはラッセル、マグヌッセンを抜いて10番手まで挽回してきた。
路面は乾きつつあるがセクター3が濡れておりドライタイヤへの交換が難しい。そのなかで各車とも右フロントタイヤの磨耗が進んでグリップを失っている。特にアルボンがペースを落として背後にベッテル、ハミルトンが続く。