更新日: 2021.01.07 17:01
元F1最高責任者エクレストン、V8エンジンの暫定的な復活を主張「その間に将来のエンジンの問題を解決する」
10年前にエクレストンはハイブリッド技術への移行を受け入れるよう説得された。F1が市販車との足並みを揃えるようにするためだったが、今ではエクレストンはそれが間違いだったと感じている。
「F1は自動車産業と直結する必要はない。多くの変化がもたらされるだろう。誰もが電気自動車に乗るようになる。政治家たちはそうさせようとしているのだ。ガソリン車を都市で走らせることはできなくなるだろう」
「人々はこう言うだろう。『ちょっと待て。走り回っているこれらのF1マシンは、なぜ電動じゃないんだ?』と。また、メーカーはガソリン車やディーゼル車の製造を数年以内に停止する予定だ」
フォーミュラEは、すでにFIAから全電動シングルシーターによるモーターレース開催権を得ている。一方でWEC世界耐久選手権はのスポーツカーレギュレーションを改定して、高価でよりコストがかかるハイブリッドと入れ替えようとしている。電動化を支持してアウディやポルシェのようなマニュファクチャラーの復帰を促すためだ。
F1では、現在4社のマニュラクチャラーがグリッド上の10チームにパワーユニットを供給している。しかしホンダは、2021年末でF1から撤退することをすでに発表している。
そのためレッドブルとアルファタウリの2022年シーズンのエンジンは現在のところ未確定の状況だ。チーム代表たちは、開発凍結を実施することで現在のホンダ製パワーユニットの使用を継続できるようにするため、F1の説得を試みている。
「ホンダは去り、レッドブルはエンジンを得るが、それは他チームが凍結に賛成した場合のみ使用できる。さもなければ、彼らは上位に留まるためにどれだけになるか分からない支出を続けることになる」
しかしながらメルセデス、ルノー、フェラーリは、当面の間ハイブリッド技術を確実に支持し継続していくことを改めて表明。彼らはF1での支出について、ハイブリッドと電動モデルが増加している市販車ラインアップの販売に与えている影響が、根拠を示していると主張している。