今までで最高のF1シーズンを送ったにもかかわらず、レーシングポイントでのシートを失ったペレスだが、レッドブルがペレスを選んだことは彼らのアプローチの変化を示している。というのもレッドブルは、通常はヘルムート・マルコが率いる若手育成プログラムからドライバーを起用するからだ。
しかしアルボンがシーズン中にフェルスタッペンとの差を縮めることができなかったことを受けて、メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのペアに挑戦することを望むのなら、チームは外部にもさらに目を向ける必要があるということをマルコは受け入れた。
「アルボンはフェルスタッペンからコンマ6秒遅れるときもあった。それでは世界タイトルを勝ち獲ることはできない」とマルコは『Auto Motor und Sport』に語った。
「一貫性の欠如が決定的な要因だった」
「我々のドライバーペアが、ハミルトン&ボッタスと比べてどれだけ優れているかは、ペレスが我々のマシンに乗った時に分かるだろう。パフォーマンス、反応性、操作性など、彼は多くの情報を提供できる」
「昨年後半のペレスの調子は大きな上昇傾向にあった。彼は常に良いポジションにつけ、レースではマシンの良い感触を得ていた」
またマルコは、新型コロナウイルスに感染したペレスの代役をシルバーストンでの2連戦で務めたニコ・ヒュルケンベルグも、アルボンの後任候補のひとりであったことをほのめかした。
「ペレスはシーズンを通して実力を証明できたが、ヒュルケンベルグはそうはできなかった」

