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投稿日: 2021.03.28 18:13

【SNSピックアップ】F1開幕戦(3):驚速と失速、悲喜交々な土曜日まとめ&昨年比の予選タイム下落幅、最小はフェラーリ


F1 | 【SNSピックアップ】F1開幕戦(3):驚速と失速、悲喜交々な土曜日まとめ&昨年比の予選タイム下落幅、最小はフェラーリ

●ガスリーが5番グリッドを確保

 角田が13番手に沈んだ一方でエースのピエール・ガスリーはミディアムで挑んだQ2を通過し、Q3で全体5番手タイムをマーク。彼の目力が過去一番に感じられるのは、実績とマシンへの信頼によるものか。

●追い抜きの角田、再現なるか

 毅然とした立ち振る舞いを見せるのが角田の特徴でもあったが、この予選結果はさすがに悔しかったようだ。ただ、見方を変えれば、角田の真骨頂である追い抜きが見られるチャンスが増えたのは、外野からすると光明かもしれない。

●フェラーリの矜持

 昨年はフェラーリにとって忘れたい苦渋の1年となってしまった。2021年の開幕戦ではその雑念を払拭する走りで4番手グリッドを獲得したシャルル・ルクレール。チームを鼓舞している。

「これは最初の予選だ。昨年の僕たちと比べれば大きな進歩だ。ポールで戦いたかったけれど、進捗とこのポジションにいられることは、満足すべきだと思う。カルロス(サインツJr.)もおめでとう、僕にかなり迫っていたね」

●データで振り返る予選結果

 各チームおける予選中の最速タイムを比較すると、フェルスタッペンが飛び抜けて速かったことが分かる。

2021年F1開幕戦バーレーン:予選タイムギャップ
2021年F1開幕戦バーレーン:予選タイムギャップ

 そして昨年11月開催のバーレーンGP予選と今大会を比較すると、フェラーリがもっともタイムの落ち幅が少なかった。フェラーリパワーユニットを搭載するアルファロメオが追随するあたり、パワーユニット開発の努力が結実したのだろう。

F1バーレーンGP2020年と2021年の予選タイム比較
F1バーレーンGP2020年と2021年の予選タイム比較

●ロングランから見る決勝レースのペース

 FP2で連続周回数がもっとも長かった部分をロングランと仮定しそのデータを抽出した。縦軸はラップタイムで、線がグラフ上に近づくほどラップタイムが速いことを意味する。横軸はロングラン中の周回数で、FP2における周回数とは異なる。またクラッシュを喫したライコネンのデータは除外した。

2021年F1開幕戦バーレーン:フリー走行2回目ロングランデータ
2021年F1開幕戦バーレーン:フリー走行2回目ロングランデータ

 ジョビナッツィとシューマッハーはC2タイヤを、ルクレール、ラッセル、マゼピン、オコン、ガスリーはC4タイヤを、それ以外のドライバーはC3タイヤを装着したタイムだ。なおピレリの発表によればC4に対しC3は+0.9秒、C2は+1.2秒のギャプがある。

 使用したタイヤや燃料積載量に差はあれどレッドブル・ホンダの2台とハミルトンは1分36〜38秒前半と、速さが目立つ。この3台に続くのは1分38秒中盤のタイムをマークしているアルファタウリ・ホンダやマクラーレン、フェラーリだ。

●不穏な空模様

 予選終了後、バーレーンは天気予報どおりの爆風が吹き荒れる。決勝レースが行われる時刻でも10m/s前後の風が吹く模様で、開幕戦を制する鍵は”自然”になりそうだ。


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