取材・まとめ 柴田久仁夫

──角田選手の開幕戦を、どう見ましたか。

田辺TD:ある意味予想通り、3日間をきちんと走ってくれた。チームの一員として、F1ドライバーとして、ルーキーながらしっかり仕事をしてくれました。今回Q2をミディアムで通過できませんでしたが、各区間のベストタイムをつなぐと、トップ10に入っていたんですね。そこはちょっと、まだいける余地がある。クルマやタイヤ、セッションの使い方など、吸収することはいくらでもある。吸収スピードは物凄いですから、さらに伸びてくれると思っています。

──グランプリ本番でも落ち着いていましたか。

田辺TD:はい。もし私が同じ立場だったら、こんなに落ち着いていられないだろうと思うぐらい、リラックスしていました。決勝レースの朝の段階でも、大丈夫かと思うようなところはまったくなかったですね。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

──MGU-Hのネルギー回生量は、実際にレースを戦っていかがでしたか。

田辺TD:詳細なデータ解析はこれからですが、去年と比較していい方にきているかと思います。ライバルが具体的にどんなふうに回生エネルギーを使っているか、そこもGPSデータなどを基に確認していきます。

──ポールポジションスタートから逆転優勝を許したという点では、2019年のハンガリーGPを思い出したのですが、あの時との違いは感じていますか?

田辺TD:今日は追いかける立場でしたし、ペレスが予選で上位に来れなかったこともあって、今日のレースはポールを獲ったとはいえ決して簡単な展開にならないと思ってました。実際2対1の戦いになって、作戦を分けられる彼らは自由度も大きかった。その辺りも含めて、向こうが上に行ってしまいました。

──全力を出し切って、悔いのないレースができましたか?

田辺TD:できることはやったという思いはありますし、その時その時の判断も最適だったと思います。ただそれが結果に表れなかったという点では、悔いはありますね。何かが足りなかったんだろうと。100%満足か、まったく悔いはないかと言われると、そうではないですね。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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