──予選Q2でタイムが伸びなかったのは、本人はタイヤグリップがなかったと言っていました。PUとの関連で本来の性能を発揮できずにタイムが伸びなかったとか、そういうことはなかったですか?
本橋CE:それはまったく関係なかったです。コンパウンドを替えた直後のことだったので、タイヤ関連と考えています。
──レースではスタート直後に順位を落としたことを、非常に悔しがっていました。中継映像でもしっかり映っていないのですが、主に位置取りの問題だったのでしょうか。
本橋CE:中古ミディアムタイヤだったうえに、スタートもやり直しになった。それでホイールスピンは多めでしたね。そこは今後の課題のひとつですね。まあ先輩ドライバーたちですら、難しいところですが。
──これまでのテストでは非常に落ち着いて周回をこなしていたとのことです。今回はグランプリ本番で、本橋さんが身近で見ていて、さすがに緊張しているなと思いましたか。
本橋CE:実を言うと、テストの時からずっと変わっていないですね。緊張したり、焦ったりせず、リラックスして自分の役割をこなしている感じでした。

──レース序盤に15番手まで下がって、そこから入賞圏内まで上がってくることは、チーム、そして本橋さんも予想できましたか。
本橋CE:そこは予想できていました。FIA-F2時代から、タイヤマネージメントの巧さには定評がありました。ですのでチームの戦略にきっちり従って、タイヤマネージメントやペース配分を行っていました。その結果、ポイントまで届いたと思っています。
──一方でガスリーは、今日は残念な結果に終わりました。グリッド順位やレース中の周回ペース、特に最終スティントのハードタイヤでの安定した速さなどを見るにつけ、事故に遭わずに走っていたらどの辺りまで行けたと思いますか。
本橋CE:レースなので(予想は)難しいですけどね。ただ5番手を走っていたし、あれだけの速さを持ったドライバー、クルマでしたから、期待はできたはずです。もちろん後方で単独で走っている時ほど、安定したペースは続かない。それでも予選順位前後のフィニッシュは予想していましたし、実際にいけたと思います。
──マクラーレンと互角に戦うイメージですね。
本橋CE:まあ、そうですね。今日のペースを見ると、それぐらいで戦えるかと。マクラーレンも速いですけどね。今後も些細な部分を見逃さず、しっかりやっていくしかないですね。





