──テストの結果から、今季はメルセデスの苦戦が予想されています。あなたの意見は?
アロンソ:いや、彼らは必ず復調する。今は確かにレッドブルが速さを見せているけど、必ず追いつくはずだよ。最終的には彼らが、「終わってみたら今年も」という結果を出すんじゃないかな。
──ではルイス・ハミルトン(メルセデス)がミハエル・シューマッハーの最多タイトル記録を破ると予想しますか?
アロンソ:ミハエルが7回という記録を作ったとき、「今後誰も(彼の記録を)破れない」とみんなが言っていた。それを思えば、十分に可能性はあると思うよ。
──2年のブランクがあるわけですが、実際にアルピーヌの新車で走ってみて、3年前のF1マシンとのフィーリングの違いは感じましたか。
アロンソ:チームが違うから、もちろん直接比較はできない。でもこの2年のF1全体の進化は、十分に感じたね。より速く、ブレーキのパフォーマンスも確実に上がっている。コーナリング時のグリップも上がっているし、何よりエンジンがパワフルだ。直線で速いだけでなく、ドライバビリティも向上している。すべてがより強力に、そして洗練されたものになっていると感じたよ。

──あなたは現役最高のドライバーのひとりという評価がある一方で、最も難しいチームメイトとも言われています。それについては、どう思っていますか。
アロンソ:笑うしかないね。
──その悪評は、事実ではないと。
アロンソ:今まで何度も移籍を繰り返してきたけど、チームメイトも含めスタッフたちとの関係はどのチームでも良好だった。今回の自転車事故の際も、ルノー時代のチームメイトだったヤルノ(・トゥルーリ)がたまたま入院した病院の近所に住んでいてね。事故を知ってすぐに連絡をくれて、「必要なものがあったら、僕がスーパーで買って届けるよ」と言ってくれたりした(笑)。ヤルノに限らず、過去のチームメイトと険悪な関係になったことはないよ。今年のエステバン(・オコン)にしても、先週一緒にゴーカートで遊んだばかりだしね。F1以外でも、たとえばトヨタのドライバーとも同じだった。笑うしかないと言ったのは、そういうことさ。
──そのオコンはあなたについて「39歳というより、28歳ぐらいに見える」と言っていました。あなた自身は、どう感じていますか。
アロンソ:僕自身は、39歳だと感じている(笑)。28歳だったらいいけど、実際は39歳だしね。でもドライバーとしては肉体的にも十分にやれると思っているし、その準備もできてるよ。むしろ精神的な準備のほうがこの世界ではむずかしい。他のすべてを犠牲にして、F1に集中する必要があるからね。それは若い時の方がやりやすいことだ。でも今の僕は、それも準備万端だよ。それにしてもこういう取材を受けると、年齢のことを必ず訊かれるよね(苦笑)。ルイスは36歳だし、キミ(・ライコネン)は僕より年上じゃないか(笑)。



