──レッドブル・ホンダはメルセデスに対し開幕4戦で1勝3敗。今回の敗戦を、田辺TDはどう受け止めていますか。
田辺TD:速さも戦略も改善の必要がある。そこを上げていかないとメルセデスには勝てない。そういう認識です。
──総合力が問われるバルセロナ・サーキットで、自分たちの強み弱みを把握したとレース前に言っていましたが、そこは見えましたか。
田辺TD:そうですね。いろいろと理解は進みました。ここはやはりベンチマークといっていいサーキットですので、貴重なデータが得られたと思います。
──これまでの3戦で見えたことと比較して、意外に感じた部分はありましたか。
田辺TD:それはないですね。
──予選はレッドブル・ホンダが速いのに対して、決勝はメルセデスという傾向が見えると思います。結局はタイヤの使い方の優劣ということなのでしょうが、パワーユニット側でそこに影響を及ぼしている部分はありますか。
田辺TD:昨年から予選とレースで同一モードが適用されるようになり、予選とレースでのメリハリはつけられなくなりました。そのこともあり、パワーユニットの影響はそれほど大きくはありません。
──今後、パワーユニットがパフォーマンスの向上にさらに貢献できるとしたら、回生エネルギーの使い方や、予選と決勝のモード選択というところに限られるのでしょうか。あるいはほかに手立てがあるのでしょうか?
田辺TD:頑張って、パワーユニットとして速くできる努力を重ねていきます。ただ以前のように、『最後はパワーユニット側でひねり出してよ』とはできなくなったのは事実です。
──次戦のモナコはかなり傾向の違うコースです。ホンダエンジンとしては1992年以来勝利していませんが、勝算はありますか?
田辺TD:典型的な低速サーキットということで、パワーユニットの使い方はかなり変わってきます。今年はこれまで以上に『今度は勝つぞ』という気持ちで臨んでいますが、実際に走ってみないとわからない部分は多々あります。



