更新日: 2021.05.17 10:43
レッドブルF1ボス、ウイング検査強化に懸念なし「タイトル争いで不利にはならない」
FIAは今回の新テスト導入を通知する際に、具体的にどのチームをターゲットにした措置であるのかは言及しなかった。
スペインの週末、メルセデスのルイス・ハミルトンは「レッドブルはストレートでとても速い。マシンのリヤに曲がるウイングがついていて、そのウイングで少なくとも0.3秒は稼いでいるんだ」と発言した。
その直後のFIAの行動であったため、レッドブルがターゲットであるとの見方がなされた。マルコは、RB16Bのリヤウイングがフレキシブルであることを否定してはいないが、他にも監視の対象となっているチームがあると発言した。
「我々のウイングは荷重テストに合格してきた。それは重要なことだ」とマルコはドイツの『Motorsport-Total.com』に対してコメントした。
「これから荷重に関する異なるガイドラインが導入され、基準が新しくなる。新レギュレーションが導入され、チームがグレーゾーンを見つけ出したときには、よくあることだ」
「しかしターゲットになっているのはレッドブルだけではない。他のチームにも影響があるだろう」
マルコは、レッドブルの他にアルピーヌとアルファロメオも、今回の取り締まり強化で最も大きな影響を受けると発言している。また、メルセデスにも影響はあると、マルコは考えている。
一方、ハミルトンの「レッドブルは曲がるリヤウイングで0.3秒稼いでいる」という見解を、マルコは否定した。
スペインGPの金曜、レッドブルはストレートで遅かったため、土曜に小さなウイングに変更し、ストレートスピードが増したのだという。
「ストレートで遅すぎたために、小さなリヤウイングを装着した。後ろを走っていたハミルトンは、我々がストレートで速いと感じ、それをウイングの影響だと考えた」とマルコは言う。
「(取り締まり強化は)少なくとも私の考えでは、重要に受け止めるような問題ではない」
「世界選手権の戦いのなかで決定的な不利につながるようなことは決してない」