ウォルフは、最近イタリアのメディアに対して、ルイス・ハミルトンの将来の後任候補について語るなかで、フェルスタッペンは複数いる候補のひとりに過ぎないとコメントした。
「マックスは素晴らしいドライバーだ。若くて才能豊かだ。ただ、ルイスが引退を決めた場合の後任候補は、彼だけではない。我々の若手育成プログラム出身者にはジョージ・ラッセルとエステバン・オコンがいる。今年の走りを見ればふたりとも非常に才能があることは明らかだ。その上、彼らはメルセデスのことを知り尽くしている」
「若い世代の有望なドライバーたちがすでにF1で活躍していて、2022年か2023年には移ってくるかもしれない。将来に向けてたくさんの選択肢があるのは心強い。マックスもそのなかのひとりではあるが、彼だけが候補というわけではない。ルイスが引退し、バルテリが移籍する場合には、若いドライバーを起用することを積極的に考える。ただし、現時点では、ルイスとバルテリが我々にとっての優先的な選択肢だ。今実際に契約しているのは彼らなのだから」

フェルスタッペンは今年、最速のマシンを持たない場合でも優勝に一番近いところにいるのはメルセデスであることを思い知らされた。しかし近い将来、メルセデスに移籍できないのであれば、今年なんとしてもタイトルを獲らなければならない。今のフェルスタッペンは、そのプレッシャーにうまく対処できずにいるように見える。
シーズンを経るにつれて、ウォルフとマルコの確執はますます深まり、互いへの攻撃が激しさを増していくことになりそうだ。