2021年F1第5戦モナコGP予選。直接のライバル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がまさかの7番手に沈むなか、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は惜しくもポールポジションを獲得できなかった。「ホンダ最後の年にモナコでポール獲得の目標が叶わなかった」という言葉に、ホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターの悔しさが滲み出ていた。
トラフィックに捕まったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が9番手に終わったため、決勝レースのフェルスタッペンはまたも孤軍奮闘を強いられる。「スタートポジションを守るのが最低限(のポイント)、そこからはプッシュとセーブを繰り返す戦いになる」と展開を予想する田辺テクニカルディレクターは、フェルスタッペンのモナコ初優勝を熱望しているように感じられた。