更新日: 2021.05.23 15:57
ホンダF1田辺TD予選後会見:モナコでのポール獲得ならず「非常に残念」決勝では4人の順位アップに期待
──開幕以来、フェルスタッペンがポールポジション争いをしてきたなかで、今回は相手がメルセデスではなくフェラーリでした。田辺TDはその部分をどう捉えていますか。
田辺TD:各マシン、どうしても得意不得意のサーキットが出てくるわけですが、今回はフェラーリのパッケージがモナコにどんぴしゃり合ったということなんでしょうね。
──初日も2日目もフリー走行終盤に赤旗が出て、レースに向けてのスタート練習がまったくできていません。それについてホンダを含めチームは、どの程度懸念していますか。
田辺TD:条件はみんな同じなので、心配してもキリがない。今まで蓄積してきたデータや、今年改善したスタートのやり方を駆使して臨むしかないですね。
──初日、レッドブル・ホンダのふたりのドライバーは、クルマの仕上がりにかなり不満を見せていました。その後1日のインターバルの間に、かなり大きく変えてきたように見えました。そのあたりを田辺TDはどう評価していますか。
田辺TD:具体的な変更点はチームに聞いてほしいですが、今回レッドブル・ホンダのエンジニアはドライバーの不満点を非常にうまく落とし込んだと思います。それがエンジニアの仕事と言ってしまえばそれまでなのですが、変更の方向性をデータ解析からきっちりと出して、それを予選に向けてきっちり適応させる。そこはさすがだと思います。
──タイトル争いをしているハミルトンが後方にいる一方で、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が3番手にいます。決勝レースはどこがポイントになるでしょうか。
田辺TD:フェルスタッペン限定の答えになると思いますが、スタートポジションをきちんと守るのが最低限です。さらに前に出られればいうことはありませんが、そこからはタイヤのデグラデーション(性能低下)、摩耗をコントロールしながら、プッシュとセーブを繰り返す戦いになるでしょうね。