取材・まとめ 柴田久仁夫

──開幕以来、フェルスタッペンがポールポジション争いをしてきたなかで、今回は相手がメルセデスではなくフェラーリでした。田辺TDはその部分をどう捉えていますか。

田辺TD:各マシン、どうしても得意不得意のサーキットが出てくるわけですが、今回はフェラーリのパッケージがモナコにどんぴしゃり合ったということなんでしょうね。

──初日も2日目もフリー走行終盤に赤旗が出て、レースに向けてのスタート練習がまったくできていません。それについてホンダを含めチームは、どの程度懸念していますか。

田辺TD:条件はみんな同じなので、心配してもキリがない。今まで蓄積してきたデータや、今年改善したスタートのやり方を駆使して臨むしかないですね。

──初日、レッドブル・ホンダのふたりのドライバーは、クルマの仕上がりにかなり不満を見せていました。その後1日のインターバルの間に、かなり大きく変えてきたように見えました。そのあたりを田辺TDはどう評価していますか。

田辺TD:具体的な変更点はチームに聞いてほしいですが、今回レッドブル・ホンダのエンジニアはドライバーの不満点を非常にうまく落とし込んだと思います。それがエンジニアの仕事と言ってしまえばそれまでなのですが、変更の方向性をデータ解析からきっちりと出して、それを予選に向けてきっちり適応させる。そこはさすがだと思います。

──タイトル争いをしているハミルトンが後方にいる一方で、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が3番手にいます。決勝レースはどこがポイントになるでしょうか。

田辺TD:フェルスタッペン限定の答えになると思いますが、スタートポジションをきちんと守るのが最低限です。さらに前に出られればいうことはありませんが、そこからはタイヤのデグラデーション(性能低下)、摩耗をコントロールしながら、プッシュとセーブを繰り返す戦いになるでしょうね。

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

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