かつてF1において数多くの主要スポンサーシップ契約を実現させたことで、パドック内では“金融マン”として知られているブラウンは、自身の商業的なスキルがエグゼクティブ・ディレクターという要職の就任に一役買ったと確信しているという。
「(マクラーレンCOOの)ジョナサン・ニールは私よりも技術的な面に特化しているし、私は彼よりも商業的な面に焦点を当てている。だから、(ジョナサンとは)非常にいい相互関係を築けるだろうね」
ブラウンが重要事項として位置づけるタイトルスポンサーの獲得については、F1に関わるだけの余裕がある企業でなくてはいけないと前置きをしたうえで「マクラーレンが象徴しているもの、例えば最先端の技術やライフスタイルなどを考慮したときに、同じ領域で活躍している企業を探す必要がある」とコメント。
「私のなかでの重要事項は、そのスポンサーがF1というスポーツのなかでマーケティングとプロモーションの両方で良い仕事ができることだ」
「スポンサーを見つけるという目標は、マクラーレンの貢献によっても達成できうる。そして、ソーシャルメディアを介した新しいスタイルによるファンとの交流に関して、マクラーレンはパイオニアになりたいんだ」と語り、単純にスポンサーを獲得するだけでは良しとはしない姿勢と、チームとしての目標も掲げた。
マクラーレン・テクノロジー・グループの会長およびCEO退任が発表されているロン・デニスとの関係については、良好な関係を築いていること、さらに今回の就任はデニスが立てた採用計画によるものだと明かしている。