更新日: 2021.06.07 17:51
ホンダF1田辺TDレース後会見:速さを見せるもタイヤトラブルで1-2ならず「フェルスタッペンのクラッシュは本当に残念」
──メルセデスが得意としてきたこのバクー市街地サーキットで、どんな戦いができるかが焦点だとレース前に言っていました。今回のレース結果をどう評価しますか?
田辺TD:4台が予選Q3に進みダブル表彰台を獲得し、苦しんできた角田も入賞できました。その結果を見る限りは、(レッドブルとアルファタウリ)両チームに搭載したパワーユニットの進化も貢献できたと思っています。
──MGU-Hの性能や電気エネルギーの回生量という点では、メルセデスと互角に戦えたと確認できましたか?
田辺TD:はい。長いストレートでデプロイメントが切れる、エネルギー回生も厳しくなるという合わせ技だったわけですが、これまで弱点だったその辺りの克服を目指してやってきました。それが結果に反映されたという印象です。
──燃費も楽ではなかったと思いますが、不安はなかったですか?
田辺TD:その部分もフリー走行で調整を重ねていったので、そのおかげでレース終盤も危惧することなく走りきれました。
──今後、このバクー市街地サーキットにある程度コース特性が似ている次戦のポールリカール(フランスGP)やスパ・フランコルシャン(ベルギーGP)、モンツァ(イタリアGP)、ソチ(ロシアGP)などでも、いい勝負が期待できそうですか?
田辺TD:そこはちょっとわからないですね。というのも、バクー市街地サーキットは90度の直角コーナーと中速コーナー、そして2km以上の極端に長いストレートが組み合わされているわけですが、スパやモンツァはまた違います。
バクーがいいので、類似したほかのサーキットもいい、直線が長いサーキットでは強い、とは言えないと思います。なにより王者メルセデスがこのまま黙っているとはとても思えません。巻き返しは当然あるはずです。