更新日: 2021.06.21 13:54
フェルスタッペン今季3勝目、レッドブルがW表彰台。ホンダは1991年以来の3連勝【決勝レポート/F1第7戦】
10周目を迎える頃にはフロントタイヤのグレイニングに苦しむドライバーが増え始め、リカルドは11周目のターン8でタイヤに苦しむアロンソを抜いて8番手に上がり、ノリスもターン11でインを突いてこれに続く。マクラーレン勢はペースの上がらないルクレールを14周目に捕まえてパスし、ルクレールはたまらず14周目にピットインしてハードタイヤに履き替える。15周目にはアルファロメオ勢に引っかかる角田もピットインしてハードに履き替える。
16周目にリカルドがピットインして前のガスリーに対してアンダーカットを仕掛ける。サインツとガスリーは翌17周目にピットインするが、いずれもリカルドにアンダーカットされてルクレールはさらにその前を行く。
ボッタスが17周目にピットインし、18周目にピットインしたフェルスタッペンはボッタスの前でコースに復帰。ハミルトンは19周目にピットインするが、ピット出口でフェルスタッペンとサイドバイサイドになり、ターン1でインをキープしてフェルスタッペンが前に出た。これでフェルスタッペンはボッタスのアンダーカットを阻止し、同時にハミルトンをアンダーカットして首位に立った。ここからしばらくは3台がプレッシャーを掛け合う一進一退の戦いになる。
ペレスとノリスは24周目まで引っ張ってピットインし、他車に対し5〜7周ほどフレッシュな状態で第2スティントを戦うことになった。
30周目のターン8でルクレールに引っかかったガスリーをノリスがパス。ノリスはさらにターン14でインに飛び込んでルクレールもパスし、32周目のターン8でサインツまで抜いて実質中団グループの最上位のリカルドの背後へ浮上した。
タイヤが最後まで保たないと判断したフェルスタッペンはプッシュしてハミルトンに3秒のギャップを作り、32周目にピットインしミディアムに履き替える。フェルスタッペンは周回遅れに引っかかるハミルトンより2秒速いペースでメルセデスAMG勢を猛追する。
36周目にセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がピットインし角田の前でコース復帰。これで全車がタイヤ交換を済ませ、ルクレールはタイヤのデグラデーションがひどく38周目に2回目のピットストップを行い下位に沈んだ。