更新日: 2021.06.28 17:20
ホンダF1田辺TDレース後会見:王者メルセデスを寄せ付けず完勝「非常に力強い展開で、素晴らしい優勝だった」
──レッドブル・ホンダとしてはこの勝利が通算10勝目になります。ホンダとしてこの2年半でどんな進化を遂げたことが、この10勝目につながったと考えていますか?
田辺TD:パワーユニットの進化は言うまでもないことです。年間3基という制限のなかで最高の性能を発揮するには、高いレベルの信頼性を確立しなければなりません。性能と信頼性、両方で進化を遂げたことがホンダ側の一番の要因です。
ここまで多くのことを学び、いろいろなトライをして開発を重ねてきました。と同時に、レース現場とさくら、ミルトンキーンズの両オペレーションセンターでは、最適な使い方、マネジメントを模索してきました。それらが噛み合っての結果だったと思います。
──レース中、マックス・フェルスタッペンは何度かリヤブレーキの不具合を訴えていました。
田辺TD:車体側のセンサー異常で、パフォーマンスには大きく影響しなかったようです。パワーユニット側には、まったく影響はありませんでした。
──前戦フランスGPでは非常に緊迫した展開で、レース後には「勝てば勝つほどプレッシャーがかかる」と言っていました。独走で勝利した今回のシュタイアーマルクGPは、それに比べれば気持ち的に余裕が出てきたのではないでしょうか?
田辺TD:直線ではなく、曲線的にプレッシャーは高まっています。
──さらにプレッシャーが高まっていると?
田辺TD:そうです。その繰り返しです。そのプレッシャーが、これからもどんどん高くなっていけばと思っています。あくまでプレッシャーで死なない程度に、ですが(笑)。