──まだ8戦が終わったばかりですけど、今後のシーズンに向けて何が一番心配ですか。
山本MD:今まで至って順調な方向で来ていますが、ワンミスでリタイアになってしまうし、パワーユニット(PU)も複雑ですし、そう言った意味ではエンジニアも含めてしっかり毎戦毎戦きっちり戦ってやり抜くということが大切です。複雑な機械を使っているので、その辺りをしっかり継続して確認しながらレースができればいいかなと思います。
──ヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツコンサルタント)さん、クリスチャン・ホーナー代表からレース後、何かコメントはありましたか。
山本MD:クリスチャンからは『本当にありがとう』と言われましたし、マルコさんに関しては、レッドブルのみんなが『マルコさんの笑顔を見るのは久しぶりだ』と言っていましたね。ここで初めてポールを獲ったというのも含めて完璧でした。それを象徴するのが、マルコさんが表彰台に登ったことですかね。
──マルコさんは普段笑顔を見せないのですか?
山本MD:僕は結構、勝ってすぐ話しているので笑顔は見ていますけど、やっぱりレッドブルの他のスタッフたちにとって、マルコさんは特別な存在。そのスタッフが『あんな笑顔は久しぶりだ』と言ってくれていたのを聞くと、本当にいい勝利だったなと思います。

──ハミルトンは今日も「ホンダPUなのか、リヤウイングが薄いからなのかわからないけど、とにかくストレートが速くて追いつけなかった」と言っているのですが、ホンダの開発陣に対して何かありますか。
山本MD:やっぱりホンダが今年で撤退するということで、浅木(泰昭/HRD Sakuraパワーユニット開発責任者)を中心に新しいエンジンを急きょ前倒しして、そのPUが効果を発揮してくれている。SAKURAの開発メンバーにありがとうと言いたいし、それを現場でレッドブルとジョイントしてうまく活用してる田辺(豊治F1テクニカルディレクター)含め現場のエンジニア・メカニックの人たちにも感謝です。また我々マニファクチャラーであるホンダとひとつになってレースを戦ってくれているレッドブルにも感謝です。そういった意味ではいいチームになっているし、レースごとによりよいチームになっていると思います。

