37周目にハードスタートのライコネンがピットイン。ハードタイヤのまま第1スティントを最も長く引っ張ったサインツも48周目にようやくピットインし、まだ第2スティントを伸ばす角田の後方に復帰するがすぐにターン4で抜き去った。角田は51周目まで引っ張って2回目のピットストップを行い、5秒加算ペナルティを消化してベッテルの後方14番手でコースに復帰。しかしここでもまたピット入口の白線カットを犯して5秒加算ペナルティを科されてしまう。
これで順位は首位フェルスタッペンが2番手ボッタスを25秒以上リード。3番手ノリスが背後に続き、4番手ハミルトンは20秒後方、5番手ペレスはさらに5秒加算ペナルティを科されて6番手リカルドの背後に。7番手ルクレール、8番手サインツが迫り、9番手ガスリー、そして10番手ラッセルの背後にアロンソが襲いかかる。

セーフティマージンを持つフェルスタッペンは60周目にピットインして新品のハードタイヤに履き替え、モードを変えてアタックし1分6秒200のファステストラップを記録した。
10番手ラッセルはアロンソを0.8秒後方に従えてポジションを守る。両者のタイヤは2周しか違わず互角の戦い。65周目には7番手ルクレールより11周フレッシュなミディアムを履くサインツが追い着いてチームオーダーで前に出てリカルドに仕掛けていく。サインツは70周目のバックストレートでDRSを使ってリカルドの前に出て6番手を掴み獲る。
67周目のターン3でインを守ったラッセルに対し、アロンソはターン4手前でDRSを使ってラッセルをパスし10番手へ。ラッセルはあえなく入賞圏外に落ちてしまった。
フェルスタッペンはまったく危なげなくリードしてトップでチェッカーを受け3戦連続のポール・トゥ・ウイン、今季5勝目、ホンダにとっては1988年以来の5連勝をもたらした。
2位ボッタス、3位ノリスが表彰台を獲得、ハミルトンは4位でマシンに損傷を負いながらダメージを最小化するレースとなった。ペレスに5秒加算ペナルティが科されて5位にはサインツが繰り上がり、6位ペレス、7位リカルド、8位ルクレール、9位ガスリー、10位アロンソ、ラッセルは11位に終わった。その背後にいたライコネンにターン4出口で並びかけたベッテルが接触し、2台はもつれ合ってコースオフ。これで角田は12位でレースを終えた。


