──次のイギリスGPはHRD UKのホンダのスタッフにとっても第2のホームレースです。
山本MD:ホンダだけでなく、レッドブルもファクトリーがあるので、レッドブル・ホンダとしての第2の母国レースです。チームの本拠地なのでしっかりやらないと。
──スプリント予選レースも導入されますね。
山本MD:初めての取り組みでおもしろい。どうなるか見てみたいです。
──これはチャンピオンシップを戦ううえでレッドブル・ホンダにとってどう影響すると思いますか? 連勝しているホンダにとって、今までと同じ戦いのほうがいいのか、速ければ多少ルールが変わって問題ないと感じているのか、どちらでしょう?
山本MD:スプリント予選というのはみんな同じ条件だし、F1にとっていい方向にあればいいし、ファンが喜べば僕はそれでいいと思います。僕はカートをやっていたから、その予選ヒートと同じです。
──リバースグリッドとは違いますね。
山本MD:ゴーカートと同じです。予選ヒートのレースがあって、その結果で決勝のグリッドを決める。世界選手権はみんなそうだから。ファンは喜ぶんじゃないですか? 言い換えるとレースが2回見れるという点ではイギリスのファンにとってはおいしいです。
──角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)選手がレースで2回ペナルティを受けてしまいました。実力が出せないままポイント圏外で終わったのですが、本人曰くフリー走行から同じことをやっていたのに、どうしてかと言っていました。
山本MD:わかっているのだろうけど、わかっていたら2回やっちゃダメだよね。ピットレーンのホワイトラインをまたぐっていうのはゴーカートでも学んでいること。F1は速度が高いうえに、少しでも速度を落とさずにピットインしたいという気持ちはわかるけど、どんな理由があっても同じ失敗を2度してはいけない。そういうことは改めてほしいなと思います。
──線がなんのためにあるのか考えれば、もう少し慎重にいってほしかったですね。
山本MD:そうですね。ゴーカートでもペナルティを取られるし、それで学んでいく。ホンダとしては、勉強をさせるという意味で、彼がもう少ししっかり走ることができるように支援していきます」

