取材・まとめ 柴田久仁夫

──フェルスタッペンの車体は大破してしまいましたが、パワーユニットのダメージは?

田辺TD:クレーンで吊り上げられた映像を見たときには、かなりひどいのかなと思いました。しかし映像で見るよりはダメージは小さい印象です。もちろん車体に搭載された状態では実際のところはわかりませんし、これから外してきっちり確認して、判断するつもりです。

──最大51Gの衝撃とのことですが、具体的にパワーユニットはどんなダメージを受ける可能性がありますか。

田辺TD:そこは当たり方にもよりますので、なんとも言えませんね。

──シーズン全体を見渡したときに、今回の結果をどう捉えますか。

田辺TD:単純な結果、順位以上に、いろいろな躓きのあった週末だったと思っています。まずスプリント予選でペレスがスピンして、決勝レースはピットレーンスタートになったこと。ポールポジションスタートのフェルスタッペンも、直後にリタイアした。23戦中10戦しか終わっていない、まだ半分にも到達していないわけですが、このイギリスGPがシーズンのターニングポイントだったねとあとで言われないよう、今後の1戦1戦を今まで以上に大切に戦っていくつもりです。

──次のスプリント予選は、エンジン全開率の高いモンツァが予定されています。それを見据えて、パワーユニット3基目を入れる時期や、やりくりの仕方など、当初の予定を考え直す可能性はありますか。

田辺TD:初回となったこの週末の戦い方を振り返って、次回もコピペで行くのか、次はこうやるとか、いろいろ考えたうえでエンジンローテーションをやっていこうと思っています。そこは今回のスプリント予選に限らず、毎回見直しをかけながらやっています。

──次戦ハンガリーGPはまったく違うコース特性です。

田辺TD:典型的な低速コースで、しかも非常に暑い。そのため風による冷却が効率よくできないサーキットです。車体、パワーユニットともに、冷却に厳しいコースという位置づけです。そこはきっちり抑えたうえで、今回の雪辱を期したいですね。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第10戦イギリスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第10戦イギリスGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

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