取材・まとめ 柴田久仁夫

──ガスリーはパンクチャーがなければ入賞できていました。代わって角田が1ポイント獲得したわけですが、彼の走りについては?

本橋CE:さっき乱流の話をしましたが、角田はかなり長い間、そのなかで走らされた。にもかかわらず、ミスなく前について行っていましたね。それができたからこそ、入賞圏内でフィニッシュできたのだと思います。しっかりやってくれました。

──本人はタイヤマネージメントに集中したと言っていましたが、前後のマシンと接近した状態でタイヤをもたせることは、決して簡単ではなかったはずです。

本橋CE:そう思います。そこは今回、またひとつ成長した点でしょうね。かなり評価できるポイントだったと思います。チームの立てた戦略にしっかり応えて、(ジョージ・)ラッセルをオーバーカットして前に出られましたしね。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第10戦イギリスGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

──本橋さんの個人的な感想でけっこうですが、初のスプリント予選についてどう思いました?

本橋CE:おもしろい試みだとは思いましたが、シルバーストンのコース特性には合っていなかった気がします。たとえばモンツァのようなコースだったら、おもしろかったかもしれません。シルバーストンでは、とにかく抜けませんから。それと初日の1回だけのフリー走行で、どれだけセットアップができるか。それで週末の力関係が、概ね決まってしまう。チームの実力が見えるといえば確かにそうなのですが、やはり走りながら調整する部分もあるわけで、(予選前に)もう1セッションある方がいいのかなと個人的には思いました。

──必然的にFP2の扱いが、中途半端になってしまいますね。

本橋CE:そうですね。車体はほとんどいじれないなか、タイヤ戦略の点では意味のあるセッションですが、やはりセットアップをもう少し決められたほうがおもしろいのではという思いは強いですね。

2021年F1第10戦イギリスGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第10戦イギリスGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第10戦イギリスGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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