また、マシは、ペナルティの程度はインシデントそのものを見て決めることになっており、インシデントがどういう結果をもたらしたかは関係ないと、改めて説明した。ハミルトンとの接触で、フェルスタッペンがリタイアした後、ハミルトンは10秒ペナルティを乗り越えて優勝を飾った。それもあって、ハミルトンへのペナルティは軽すぎると考える者もいた。

「私が就任する前から、長年、チーム、FIA、F1により議論されてきた結果、チーム代表は全員、インシデントの結果は考慮されるべきではないという主張だった」とマシは言う。
「そのため、インシデントについて判断する際には、インシデントそのものとそのインシデントの評価について判断する。インシデントの後に結果的に何が起きたかで決めるわけではない」
「長年スチュワードはそうやって判断してきた。組織全体での意向として、そうするよう指示されてきたのだ」
「結果を考慮し始めると、インシデントそのものの評価をする場合よりも、多数の異なる要素が出てきてしまう」