更新日: 2021.09.17 12:36
【F1第14戦無線レビュー(1)】「リヤタイヤが滑り始めている」リカルドを抜きあぐねるフェルスタッペン
一方シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、レズモのひとつ目で車体にダメージを負ったのではと気にしていた。
ルクレール:車体の左側をチェックしてくれるかな。ターン6の縁石がすごく高くてさ。大丈夫だとは思うけど
マルコス・パドロス:確認しよう
スタート直前、ライバルたちの装着タイヤが判明した。
パドロス:周りはみんなミディアムだ。ハミルトンだけはハードだ
ルクレール:それは奇妙な選択だね
好スタートを決めたアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はフェラーリの2台と競り合いになった末に、スピン、クラッシュを喫した。
ルクレール:パンクしてないか確認してくれ。ジョビナッツィが……。カミカゼだよ
パドロス:すべて問題ない
旧日本軍の神風特攻隊はヨーロッパ、特にフランス語圏諸国では、『無謀な突撃』を表す普通名詞になっている。
上位陣ではダニエル・リカルド(マクラーレン)が1コーナーまでにフェルスタッペンを抜き去り、トップに立った。ランド・ノリス(マクラーレン)はいったんハミルトンにかわされるが、再び3番手に返り咲いた。
トム・スタラード:素晴らしいスタートだった。後ろはフェルスタッペン、ランド、ハミルトンの順だ
リカルド:了解した
ペースに優るフェルスタッペンだが、リカルドに接近すると乱流で挙動が乱れてしまう。それはノリスを追うハミルトンも同様だった。
フェルスタッペン:全然接近できないよ
ランビアーゼ:了解した
ウィル・ジョゼフ(→ノリス):ハミルトンはなかなか近づけない。いいギャップを築いてるぞ。このまま行こう
それでもハミルトンは、何とかノリスを抜こうとする。
ジョゼフ:ハミルトンはストラット8を使ってリチャージ(再充電)した。アタックしてくるぞ
ノリス:わかった