ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、100kmのスプリントレースは短すぎるため、タイヤのコンディションの違いによりオーバーテイクを成功させることは諦めなければならないと述べている。
「僕は、スプリントレースは短すぎると感じている」とラッセル。「どのマシンもすべてのラップをほぼ全開で走っているが、オーバーテイクが可能になるような機会がほとんど生まれない」
「通常オーバーテイクが見られるのは、タイヤの状態に差があるためだ。全員が(タイヤ交換なしで)走り続けたら、メルセデスとレッドブルがコンマ数秒以内で走行し、マクラーレンと次のグループがコンマ数秒内を走行する、という感じになる」
「タイヤに差がなければオーバーテイクのチャンスは訪れない。100kmのレースではそのチャンスがないんだ」

フェラーリのシャルル・ルクレールは、土曜のスプリント予選でリバースグリッドを取り入れるという、思い切ったアプローチを提案した。リバースグリッドに肯定的なドライバーは数少ない。
「あまりエキサイティングなレースではなかった。それでも最初の数コーナーでは多少のアクションがあったように思うけどね」とルクレールは語った。
「ただ、誰もがいつもどおりの位置についていたのは確かだ。最速のマシンが先頭、遅いマシンは後方というグリッドだった。そうなると、いつもとは全く違う形で行われるスプリントレースのなかで、順位を上げるのはかなり難しい」
「僕が考える全く違う形は、選手権の順位のリバースグリッドだ。そうすれば、かなり多くのアクションが見られるかもしれない。こういうレースでは、前のマシンにぴったりついていくのがとても難しいんだ」