更新日: 2021.10.09 17:01
ホンダF1田辺TD初日会見:路面の改善で「エンジン全開率が想定よりも上昇」メルセデスのICE交換には驚き
──レッドブルはマシンもドライバーも白基調の特別カラーリングですが、チームの反応はいかがでしょう?
田辺TD:今年も日本GPが中止になったわけですが、さらに一丸となって頑張っていこうという雰囲気でした。ドライバーは自分たちの着ているレーシングスーツもマシンカラーリングも「綺麗だね、いいね」と、非常に気に入っていましたね。
──田辺TD自身は、このカラーリングのマシンが実際に走っている姿を見て、どんな気持ちでしたか?
田辺TD:ホンダが第1期でF1に挑戦した当時のカラーリングを模しているわけですが、素直にきれいだなと思いました。映像でも非常に目立っていました。チームとの一体感もいっそう深まった印象でうれしかったです。
──最大のライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)がエンジン(ICE)交換で10グリッド降格ペナルティを受けます。
田辺TD:ここ数年のメルセデスの高い信頼性を見てきた者として非常に驚いています。我々が有利な状況なのは確かですが、前戦のマックス(・フェルスタッペン)が最後尾から2位表彰台を得た例もあります。この状況をしっかりと結果に結びつけられるようにしなければと思っています。
──パワーユニット全交換ではなく、エンジンのみ交換というのは非常に珍しい例です。どう捉えたらいいのでしょうか? エンジンのみの交換によって、メルセデスは自分たちの弱点がまさにそこにあると白状しているような感じですが。
田辺TD:真意はメルセデスにしかわからないと思います。ただ、戦う側としてはダメージは最小限に抑えたいと思うのが普通です。トラブルがICEにあるとわかったところで、それがどんな影響を与えるか、とにかくミニマムペナルティに抑えたいというのが、あの1ユニットだけの交換ということではないのでしょうか。終わってみないとわからないレースに向けて最善を尽くすというのが、取るべき作戦だろうと。シーズンもここまで進むと、3基目までの使い方で各ユニットの信頼性も十分わかっているはずです。それでICE以外はやりくりで最後までなんとかなると踏んだのでしょう。