更新日: 2021.10.12 17:58
レッドブルF1代表、ハミルトンのピットストップに疑問なし「タイヤにはブリスターがあり、タイムを失っていた」
ある時点では、ハミルトンがチームと議論しているのが聞かれていた。ハミルトンは、インターミディエイトに交換するのではなく、コース上にドライなラインが現れてスリックタイヤに交換できるタイミングが出てくることに望みをかけ、ステイアウトすべきだとしていた。
しかしホーナーは現実的な可能性としてその内容を却下した。
「ドライバーと話すことで我々はフィードバックを得る。タイヤと走行する時間の長さを考えれば、スリックに変えることになるとは決して考えなかった」
「これらのタイヤは段階を踏まなければならない。あのスリックタイヤは、仕上げを行うようなことをしなければならないのだ。あまりに早い段階から酷使しないことが重要だ」
「それがまずマックスのタイヤを変え、その次に『OK、順位を守ろう』と決めてチェコのタイヤを変えた理由だ。そしてルイスはコース上で彼を抜かなければならなくなった」
![マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)](https://cdn-image.as-web.jp/2021/10/12171828/asimg_SI202110100854_hires_jpeg_24bit_rgb_2616544d406baa-660x440.jpg)
F1公式サプライヤーのピレリはホーナーの判断に同意しており、マリオ・イゾラはメルセデスが全走行距離をハミルトンに走らせ続けるのは大きな賭けになっただろうと語った。
「レース後のタイヤを見たが、私だったらノーと言うか、少なくとも限界だ、と言っただろう」とピレリのF1責任者イゾラは『Sky Sports F1』に語った。
「今日のように限界までプッシュするのは少々危険だ」
「レースコンディションのなかで彼らが最大限の結果を出さなければならないことは完全に承知している。マシンはそれぞれ違っている。つまり磨耗のレベルは、レース中にどれだけプッシュしたかによって違いが出る」
「しかし多かれ少なかれ、タイヤはコードを露出させていた。特にレースの終盤にはタイヤは磨耗し、彼らは基本的にはコンストラクションで走行している」
遅れたピットストップにより、ハミルトンはルクレールの後ろの5位にまで順位を落とした。3位の座はペレスに渡り、彼は表彰台に正式に加わった。ホーナーは「チェコは今日素晴らしい仕事をした」と語り、重要なレース中盤において順位を上げてくるハミルトンを阻止したペレスの仕事ぶりを称賛した。
今回の結果により、フェルスタッペンはドライバーズランキングでハミルトンに6ポイント差をつけたものの、コンストラクターズ選手権ではメルセデスがレッドブルに対するリードをわずかに広げたことになった。
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