──中継映像で見た限りでは、2年前より路面のバンピーさはさらにひどくなっている印象です。田辺さんはどう見ましたか? ドライバーから、それについてコメントは?
田辺TD:バンピーだと言っていますし、実際アンダーフロアを打ち付けて、そのたびにクルマが跳ねる状態でした。マックス(・フェルスタッペン)選手は無線でも「ひどいよ」と言っていました。
──2019年の際には立ち上がりでリヤが空転してリミッターに当たったり、シフトタイミングを調整したりということがありました。今回はパワーユニットの制御面で、影響はありましたか。
田辺TD:そこは若干手を打って臨んでいます。それもあって、2019年の時ほどはひどくは出ていない。抑えられていますね。
──ペレスはターン9の立ち上がりで、「ドライバビリティがよくない」と訴えていました。そこはリヤタイヤのオーバーヒートによるものですか。
田辺TD:あれは原因がわかったので、対策を打って2日目に臨みます。パワーユニット側のコントロールの部分もありました。
──アメリカGP直前に、HRD Sakuraの浅木泰昭センター長が会見を行って、メルセデスとは「全開区間では負けていないが、舵角がついた区間では負けている時がある」とコメントしていました。これはパワーユニット単体で比較したものなのか、あるいはマシンパッケージとしてみた時の評価なのでしょうか。
田辺TD:パワーユニット、というかエンジンですね。高速コーナーで舵角がついたときは、横Gでオイルが寄ってしまうことを懸念していました。それでトルクメーターのデータなどを見たところ、出力的にはまったく差がなかった。そこは確認できました。なので、(負けているとすれば)パッケージというか、いずれにしてもパワーユニットは正常です。

