更新日: 2021.11.01 15:36
元F1ドライバーのベルニュ「いつかレッドブルに行くために、トロロッソにいたようなものだった」チーム離脱を振り返る
しかし、その後ベッテルのレッドブル離脱が発表されると、マルコはベルニュを放出するという以前の決定を覆すことで面子を失いたくないと思っているようだった。代わりに、マルコはレッドブルの穴を経験の浅いクビアトで埋め、トロロッソにはカルロス・サインツを起用してフェルスタッペンと組ませ、ルーキー同士のラインアップにした。
「(日本GPの)土曜日か金曜日にベッテルがフェラーリに行くことが分かった。レッドブルはすぐに対応したかったので、誰とも話をせずにクビアトの起用をその朝に発表した」
「それは年の半ばに発表され、僕はトロロッソから放出されることになった。もしベッテルがフェラーリ移籍を決めた時に、彼がレッドブルに来るように僕に言ったら、とてもバツの悪いことになっただろう。厳しい瞬間だった」
「彼は(トロロッソで)マックスと組ませるのに経験のあるドライバーを求めていたが、レッドブルは僕を留まらせるとふたたび言うことができなかった。カルロス・サインツJr.がもうひとりのドライバーとして浮上し、彼らはサインツJr.を起用した」
ベルニュは、マルコがシーズンの早い時期に彼の放出を発表していなければ、歴史はかなり違うものになっただろうと指摘した。
「彼がシーズンのそれだけ早い段階で僕に話してくれたのはよかった」とベルニュはポッドキャストで語った。「だけど同時にそれは僕の最大の問題になったかもしれない。彼がシーズンのそんな早い時期に話したことがね」
「ヘルムートが他の多くのドライバーたちに対してやったように、彼らに話をするのをシーズン最後のレースまで待ってくれたらよかったのにと思う。もし彼が待ってくれていたら、(ベッテルが離脱を発表した)日本より前のグランプリで僕ははるかに上の順位につけ、クビアトを抜いてレッドブル・レーシングに入っていただろう」