様々なカテゴリーから参加するドライバーたちにとって、ROCスウェーデンがユニークな挑戦となることは確実だ。通常の巨大スタジアムに代わって、レースは凍った海上の予測のつかない路面で行われるのだ。
2022年のイベントでは、多くの電気および化石燃料未使用の100%バイオ燃料エンジンを搭載したFC1-Xが使用される。このマシンは1.5秒未満で停止状態から時速100kmまで加速できる。
「レース・オブ・チャンピオンズが、新たな持続可能性の取り組みを多く取り入れているのを見ることはとても素晴らしい。彼らは今後数年で、気候変動に対応したイベントにすることを目指しているからね」とベッテルは述べた。
またROC会長のフレドリク・ヨンソンは、「はるばる北極圏まで冒険しにやって来る一流のドライバーたちのために、ROCは特別なマシンとレース環境を提供しなければならない」と指摘した。
「ミックとセバスチャンを含め、誰もがこのスウェーデンのイベントに好奇心を抱いていると思う。ミックはROCメキシコでのデビュー戦で強い印象をすべての人々に与えた。彼らが初のROC Snow + Iceコースにどのように適応するのか目にするのは非常に興味深いことになるだろう!」

一方でハースでのF1ルーキーシーズンも終盤に差し掛かっているシューマッハーは「セバスチャンとともにドイツを代表するのは間違いなく素晴らしい楽しみになるよ。それに当然ながら僕たちはまたトロフィーを勝ち獲ることを目指している」とコメントした。
「チーム・ドイツの成功を継続して勝利のために戦わなければならない。僕たちはふたりともとても真剣に受け止めているよ!」
「特に北欧の他のチームは、氷上での走行の経験を多く持っているかもしれないが、僕たちはイベント中はモチベーションと復活力で補うことにする。いずれにせよ、他のドライバーみんなに会い、レース・オブ・チャンピオンズの週末を彼らと過ごすことをとても楽しみにしている」
「雪と氷のおかげでこのROCイベントはすごく特別なものになるに決まっている。ドライバーたちがクレイジーで素晴らしい時間をスウェーデンでともに過ごすことは間違いない」

F1経験者のなかでは、ジェンソン・バトン、デイビッド・クルサード、フェリペ・マッサ、ピエール・ガスリー、ランド・ノリス、ダニエル・リカルドらが過去にROCに参戦している。その他ル・マンのレジェンドであるトム・クリステンセン、元NASCARチャンピオンのジミー・ジョンソン、ジェフ・ゴードン、カイル・ブッシュ、インディカードライバーであるライアン・ハンター-レイとジョセフ・ニューガーデン、WRCのスターであるセバスチャン・ローブ、ペター・ソルベルグ、セバスチャン・オジエらもこれまでラインアップに加わったことがある。
2022年のラインアップとしてすでに確定しているドライバーには、来シーズンにメルセデスからアルファロメオに新たに移籍するのに忙しくなるだろうバルテリ・ボッタスがいる。ボッタスがこのベントに参戦するのは初めてのことだ。ボッタスは、クリステンセン、ジョンソン、ローブ、ソルベルグや、ミカ・ハッキネン、マティアス・エクストローム、トラビス・パストラーナ、現WorldRX世界ラリークロス選手権王者のヨハン・クリストファーソン、急上昇中のラリースターであるオリバー・ソルベルグといった馴染みの面々に加わることになる。