更新日: 2021.12.06 06:29
赤旗2回の荒れたレースをハミルトンが制す。タイトル争いはフェルスタッペンと同点で最終戦へ【決勝レポート/F1第21戦】
18分間の中断を挟んでレースは21時15分に再開。各車ともハードタイヤを履き、セーフティカー先導で各車がコースインし、15周目にスタンディングスタートで再開となる。フェルスタッペンは新品ハード、メルセデスAMG勢はすでに履いていた中古ハードのままで再スタートに臨み、ハードスタートだったリカルドとサインツ、ベッテル、そしてペレスはミディアムを履いた。
先頭グリッドのフェルスタッペンは加速が鈍く、イン側グリッドのハミルトンがインから前に出てターン1に入って行くが、フェルスタッペンはターン1で止まりきれずランオフエリアに出てターン2のエイペックスをカット。ハミルトンの前を塞ぐようにコースに戻り、これを避けたハミルトンはオコンに先行されて3番手に後退してしまう。ターン1で大きくロックアップしたボッタスも5番手に後退している。
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ターン3ではルクレールとガスリーにサンドイッチされたペレスがスピンしてウォールに突っ込みクラッシュ。これで多くのマシンがスローダウンし、ニキータ・マゼピン(ハース)がラッセルに激しく追突して両者ともにストップ。これで再び赤旗が提示されレースは残り1時間31分16秒で中断に。ペレスは駆動系が壊れてリタイアとなった。


レースは21時40分に再開。レースコントロールはフェルスタッペンがハミルトンにポジションを戻すかどうかの選択肢をレッドブルに与え、レッドブルがこれを受け入れたためオコンがポールポジションにつき、2番グリッドにハミルトン、フェルスタッペンは3番グリッドに下がってレース再開に臨む。
首位オコン、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ボッタス、6番手ガスリー、7番手ルクレール、8番手ジョビナッツィ、9番手サインツ、10番手ベッテル、11番手ライコネン、12番手角田という順でスタンディングスタートとなった。
16周目に各車がセーフティカー先導でコースインし、17周目に3回目のスタンディングスタートでレース再開。ここではフェルスタッペンは新品のミディアム、フラットスポットを作ったボッタスと角田も中古ミディアムに履き替えてコースインを選択した。
ポールポジションのオコンの加速はやや鈍く、ターン1でフェルスタッペンは新品ミディアムタイヤの威力を活かしてインへ飛び込み、2番グリッドのハミルトンは中央でサンドイッチされて行き場を失う。オコンはターン2をカットしたためポジションを譲りフェルスタッペンが首位へ。2番手オコン、3番手ハミルトンとなり、ハミルトンは18周目のターン1でオコンを抜いて2番手に上がった。角田もミディアムの威力でフェラーリ勢を抜いて9番手へ浮上。首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手オコン、4番手リカルド、5番手ボッタス、6番手ガスリー、7番手ジョビナッツィ、8番手ベッテル、9番手角田、10番手ルクレール、11番手サインツという順になった。
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ここから上位2台はファステストを出し合い後続を大きく引き離していき、ハミルトンは1秒差でフェルスタッペンに食らいついてプレッシャーをかけていく。