投稿日: 2021.12.09 13:58
更新日: 2021.12.09 14:01
更新日: 2021.12.09 14:01
同点決戦、アブダビへ。フェルスタッペンの見せたアグレッシブさはメルセデスに“劣る”自覚からか
Kunio Shibata
「速さは足りなかった。でも2位はうれしい」。
チェッカー後の無線ではそう語っていたマックス・フェルスタッペン。しかし表彰式では笑顔もなく、シャンパンファイトに興じるメルセデスのふたりを尻目に、ステージ裏へと姿を消していった。
予選のフェルスタッペンは、まさに圧巻だった。終了1分前、Q3最後のアタックで、ルイス・ハミルトンが暫定ポールの座をフェルスタッペンから奪い取ると、すかさずセクター1、2で全体ベストを叩き出し、この時点でハミルトンに対し0.2秒のリードを築いた。最終区間でも勢いは衰えず、最終コーナー進入の瞬間に車載カメラが映し出したダッシュボード上の表示によれば、自身のベストタイムを0.41秒上回っていた。しかしブレーキングでわずかに左フロントをロックさせたフェルスタッペンは、立ち上がりで膨らんでアウト側のバリアにヒット。バルテリ・ボッタスにも先行され、3番グリッドが確定した。