投稿日: 2021.12.24 18:05
更新日: 2021.12.24 18:09
更新日: 2021.12.24 18:09
F1最終戦で高い壁を乗り越えたルーキー角田裕毅。ガスリーを上回った逆転セッティングと角田ライン
Kunio Shibata
2021年F1第22戦アブダビGPレーススタート直前のグリッド。8番グリッドに止めたマシンから降りた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に、担当エンジニアのマティア・スピニがすかさず近寄っていった。最後の確認を行うスピニの言葉に、耳を傾ける角田。その視線は、グリッドのはるか前方、1コーナー方向をまっすぐ見据えていた。
角田の周りにはいつの間にか、テクニカルディレクターのジョディ・エギントン、チーム代表のフランツ・トストも集まって、ふたりのやり取りを見守った。エンジニアふたりが去ったあともトスト代表は角田のそばから離れず、最後は角田を抱き寄せるようにして何かを耳打ちしていた。