取材・まとめ 柴田久仁夫

──今週末の角田選手はガスリーに対して、具体的にどの辺りで優れていたのでしょう。

本橋CE:全体的にちょっとずつ、という言い方が合っていますかね。

──初日はふたりで、違うセッティングを試していた?

本橋CE:そうですね。そのなかでガスリーの方が週末を通して、セッティングは大きく変えていました。ただそれでも角田くんの方が、各コーナーでちょっとずつ上回っていました。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第22戦アブダビGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

──数戦前までのペース差を見ていると、ここに来て突然角田選手が速くなった印象です。本橋さんからすると、そういうことではない?

本橋CE:最終戦のコースが合っていて、うまく乗れていたということはありました。ただそれ以上に、ガスリーはセッティングが合わないという問題を抱えていた。それで、うまく乗れている角田くんとの差が広がりました。

──角田選手自身は、開幕戦当時の自信をここでようやく取り戻せたと言っていました。そこも大きいのでしょうね。

本橋CE:そう思います。週末を通してのふたりのコメントを比べても、ガスリーは問題があるからこう直そうというスタンス。それに対して角田くんは、ここがちょっと足りていない、言い換えると、セッティングの合っていないところを直すのか、パフォーマンスをさらに取りに行くための変更か。もちろんガスリーも大きく外しているわけじゃないのですが、ちょっと合っていなかったですね。

──両者の関係は、これまでは逆でした。

本橋CE:逆の傾向はありましたね。ガスリーの方が、ここでさらに取れるんじゃないと言っていて、角田くんはここがアンダーだ、じゃあどうやって直そう、みたいな。それが最終戦に来て、2022年に向けていい締め括りができましたね。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第22戦アブダビGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第22戦アブダビGP 角田裕毅とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第22戦アブダビGP 角田裕毅とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
ホンダ本橋CEインタビュー
2021年F1第22戦アブダビGP ホンダF1 本橋正充チーフエンジニア

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