今から30年前の1992年──開幕から独走するナイジェル・マンセルが、勢いそのままにキャリア初のタイトルを夏場に決めてしまう驚異的な強さを誇った。アクティブサスペンション、トラクションコントロール、セミオートマチックトランスミッションをはじめとしたハイテクデバイスで武装したウイリアムズ・ルノーは、F1グランプリの戦い方、クルマの開発思想を根底から覆し、ここから英仏連合の常勝時代が始まっていく。
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常勝ウイリアムズ・ルノーの礎を築いたパトレーゼが語る地味な準備期間「ルノーV10は息子のような存在」
Text:Adam Cooper / GP Car Story<br>Photo:SAN-EI