バーレーンで散々な初戦に苦しんだマクラーレンを除き、サクヒールで先頭集団にいたのはいつもの面々だったが、F1の中団の形勢には変化があった。ハースとアルファロメオがトップ10圏内でレースをしていたのだ。
「新レギュレーションについて、私には明らかに2、3のチームがうまく対応できていないように見える」とブラウンはコメントした。「だがそれほど悪い状況ではない」
「これまでのように2、3のチームが先頭集団で激しいレースをし、強力な中団グループがあれば、我々は満足すべきだと考えている。そしてそれらのマシンが競い合えれば、それが重要なことになる」
「予算制限がもたらす影響について忘れることはできない。現時点では、あと1億ドル(約121億円)をプログラムに投入して問題を解決するということを誰もできないのだから」
「そのため開発ペースは均一になり、誰も引き離すことはないだろう。多くのことが良い方向に進んでいると思う。素晴らしい1年が期待できるだろう」

日曜日の記者会見でブラウンと同席したF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリも、同様にバーレーンのコースで目にした見事な光景に励まされており、いかに戦略が戦いの場を左右しショーを盛り上げたかについて言及した。
「まず、ピレリによる素晴らしい仕事を過小評価することはできない」とドメニカリは語った。
「タイヤは常により注目を集めてきた。型の違いが、異なる要素と戦略をショーに加えるのを我々は目にした。あるチームは正しいことをし、あるチームは間違えた。これもゲームの一部だ!」
「またプロモーターの質の高さも見てきた。我々がもたらしたいと思うエネルギーがあったのだ。商業的な観点から見ると、多くの企業が我々に投資を行ってきた」
「F1に多くの新しいブランドが参入しており、ビジネスは非常に順調であることが分かる。目にしていることには励まされているし、F1は素晴らしい状態にある」
「コース上では素晴らしい戦いが繰り広げられた。すべてのドライバーが非常に的確だった。初戦にしては良い兆候だ」
「フェラーリが返り咲いて競争力を発揮しているのは、誰にとっても非常に良いことだろう。このことがプロモーターが販売するチケット売上数に影響すると確信している。イモラでは昔のような大観衆が集まると予想している」
