グランプリ続行宣言後も、ドライバーたちはFOMのホスピタリティハウスに残ってミーティングを行っていた。そのため、ドメニカリとロス・ブラウン(F1のマネージングディレクター)が再びFOMのホスピタリティハウスに戻って、ドライバーたちの説得にあたった。

ドメニカリの説得は、日付が変わって3月26日(土)の午前1時すぎまで続き、ドメニカリとブラウンは一旦、FOMのホスピタリティハウスを出て、FOMのオフィスがあるピットビルへ戻った。しかし、ドライバーたちのミーティングはその後も続き、ドメニカリが会見を開いて続行を宣言した後、チームのホスピタリティハウスに戻っていた各チーム代表がFOMのホスピタリティハウスに再び集合。ドメニカリがオフィスに帰ったことを知ると、チーム代表たちは全員オフィスへ移動した。
その後、マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表だけがFOMのオフィスからドライバーたちがミーティングしているFOMのホスピタリティハウスに戻ってきて、ドライバーに何か説明していた。
それを終えると、今度はジョージ・ラッセル(メルセデス/GPDAディレクター)がザイドルとともにFOMのオフィスへ向かった。
その直後の午前2時20分にFOMのホスピタリティハウスのドアが開いて、ドライバーたちが出てきて、緊急会合は閉幕となった。ただし、ドライバーたちは口を閉ざしたままで、表情も硬いことから、25日の午後10時40分に発表したとおり、26日(土)以降も予定通りグランプリが開催されるかどうかは極めて不透明な状況だ。

ミーティングを終えたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はこう語った。
「何事においても安全を最優先に考えなければならない。週末レースを行うのであれば、安全が完全に担保されなければならない。僕たちはF1とFIAそして主催者を信じている。ただし、人それぞれいろんな考えがある。でも、心配はしていない。予定通りグランプリが開催されるだろう」

アルファタウリのフランツ・トスト代表も問題はないという。
「どんかなときでも、なんらかの問題というものが起きるものだ。心配はしていない」