10.カルロス・サインツJr.
(29位アップ)
F1 ランキング12位
マックス・フェルスタッペンの陰から抜け出したサインツは、F1参戦わずか2年で、しっかり結果を出す能力を持ったグランプリドライバーに成長したと評価された。サインツは、「フェルスタッペンがチームから去ったことで集中し直すことができた」と言われることを嫌い、自分のアプローチには何の変化もなく、経験を重ねながら、真価を証明しようと心がけただけだと述べている。
9.サイモン・ペジナウ
(再エントリー)
インディカー・シリーズ チャンピオン
ペンスキー・レーシングへ移籍して2年目の2016年、インディカー・シリーズで自身初のタイトルを獲得した。2015年は1勝もできなかったにもかかわらず、翌年に状況を好転させて王座に就くことができたのは、彼を長年支え続けているエンジニア、ベン・ブレッツマンの存在が大きいと英AUTOSPORTは考える。
単に仕事上の関係だけでなく親友でもあるというブレッツマンは、ペジナウのすべてを知り尽くしており、新加入したチームでドライバーに自信をつけさせ、チーム内の立場を確立することに力を尽くし、それが2年目に大きな結果をもたらしたと述べている。
8.ルーカス・ディ・グラッシ
(13位アップ)
フォーミュラE ランキング2位/WEC LMP1 ランキング2位
参戦したどちらのシリーズでより優れた走りをしたと思うかと聞かれたディ・グラッシは、WECを選んだ。アウディとの3シーズンを経て、ドライビングスタイルを確立し、トラフィックでのテクニックも向上、ミスをほとんどせず、パフォーマンスレベルを常に向上させていくことができたのだという。「いつかまたル・マンに戻ってきて優勝したい。それが僕にとっての大きな目標のひとつだ」とディ・グラッシは述べている。
7.セバスチャン・ブエミ
(9位アップ)
フォーミュラE チャンピオン/WEC LMP1 ランキング8位
ル・マン24時間レースでつかみかけていた勝利を失った時のことについて、ブエミは次のように語った。
「ものすごく腹が立って、2日間は受け入れられなかった。あれを運命と言えばいいのかどうかもよく分からない。なぜ24時間後ではなく、23時間55分の時点で起きたのか……。来年同じ状況になったら、最後のラップをどう走りきればいいのか、分からない」

タイトルを獲得したフォーミュラEについては、最終戦でタイトルを争うディ・グラッシに追突されたことに「あれほど素晴らしいドライバーがあんなことをするなんて悲しい」と嘆く。しかし、自分の貢献もあってマシンをライバルより良くすることに成功したのはうれしいと述べている。