■マクラーレン
ランド・ノリス:評価 7/10
予選11番手/決勝7位

ジェッダでマクラーレンは一歩前進。ノリスは予選Q2で敗退したものの、Q3進出までの差はわずか0.033秒だった。
レースでは、ピエール・ガスリーと戦った後にピットストップ後に前に出た。終盤にはエステバン・オコンを一度は抜いて6番手に上がったが、フィニッシュまで数メートルのところで抜き返された。それでも6ポイント獲得はチームにとって大きな意味があり、マクラーレンが挽回する兆候が見られた。
ダニエル・リカルド:評価 6/10
予選12番手/決勝リタイア

バーレーンではCovid-19の影響が残っていたが、サウジアラビアでは体調が回復、週末を通してノリスにほぼ近い位置にいた。
決勝では早い段階でピットストップを行ったことでノリスの前に出て、ポイント獲得に向けて順調にレースを進めていた。しかし36周目にメカニカルトラブルのためにコース上でストップ、リタイアした。
まだチームメイトほどの速さを発揮できていないものの、その差が縮まってきているようだ。リカルドが2023年にシートを確保するために、それは重要なことだ。
■アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ:評価 7/10
予選7番手/決勝リタイア

予選ではチームメイトに敗れたものの、決勝序盤は、アロンソの方がペースが良かった。ふたりはコース上でポジションを争い、チームオーダーが出なかったために、激しいバトルが何周にもわたって続き、最終的にはアロンソが前の位置を確保した。しかしこのバトルにより、後方のバルテリ・ボッタスにチャンスを与えることになってしまった。アロンソはずっとボッタスからポジションを守りながら走り続けたが、最終的にパワーユニット関連のトラブルにより、リタイアすることとなった。
エステバン・オコン:評価 7/10
予選5番手/決勝6位

予選で見事なラップを走り、ラッセルより上の5番手を獲得。しかしレース序盤でラッセルに抜かれ、アロンソとのバトルにも敗れ、ピットストップの前にはさらにボッタスの後ろに下がった。
しかしハードタイヤでのペースは良好で、アロンソとボッタスのリタイア、ハミルトンの後退により6番手に繰り上がった。終盤背後のノリスから大きなプレッシャーをかけられるが、昨年、チェッカー直前にボッタスに抜かれた経験を生かし、ノリスとのバトルを制して6位を持ち帰った。
■アルファタウリ
ピエール・ガスリー:評価 7/10
予選9番手/決勝8位

レース終盤、腸の耐えがたい痛みに襲われながら、ポジションを落とすことなくフィニッシュしたことは、称賛に値する。期待ほどの競争力を発揮していないマシンで、レースを通してベストを尽くした。
予選ではQ3に進出、決勝スタートでケビン・マグヌッセンに抜かれ、10番手を走行。その後、ノリスとの素晴らしいバトルを制したが、ピットストップの後、後ろに下がってしまった。しかしその後も諦めずに着実に走り続け、終盤、アロンソとボッタスがリタイアし、ハミルトンとマグヌッセンがピットストップしたことで、ポイント圏内に復帰した。
角田裕毅:評価できず/10
予選ノータイム/決勝出走せず

サウジアラビアの週末、彼は汗ひとつかかなかったのではなかろうか。予選では計測ラップを1周も走れず、決勝はグリッドに向かう途中でトラブルが発生してマシンをとめた。
FP1ではガスリーのすぐ後ろの6番手、FP2ではガスリーより良いタイムを記録し、好調さがうかがわれたが、その後の展開は最悪だった。予選も決勝も走行していないため、今回は点数をつけるのを控えたい。