■マクラーレン
ランド・ノリス:評価 8/10
予選4番手/決勝5位

予選Q3最後のアタックラップが素晴らしかった。メルセデス2台に勝ち、グリッド2列目を獲れたことを、ノリス自身も驚いていた。
だがレーススタートは失敗、ハミルトンとラッセルに前に行かれてしまい、彼らについていくペースはなかった。後方から追い上げてくるマシンはなかったため、チームメイトのダニエル・リカルドの前で無理のないペースで走った。5位と6位は今シーズンここまででチームにとってベストリザルトだ。
ダニエル・リカルド:評価 7/10
予選7番手/決勝6位

予選でも決勝でもチームメイトを上回ることはできなかったが、リカルドは母国オーストラリアを笑顔で発つことができたのではなかろうか。今シーズン初めて予選Q3に進出。レースの58周にわたってチームメイトのすぐ後ろを走った。何度もDRSの力を借りて仕掛けようとしたが、前に出ることはなかった。
シーズンスタートの厳しい状況から脱しつつあり、2023年のシート獲得に向けていい流れができ始めている。
■アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ:評価 8/10
予選10番手/決勝17位

オスカー・ピアストリを応援するファンの前で、まだまだ若手に負けない速さがあることを強烈に示した。週末の初めからエステバン・オコンより間違いなく速かった。予選Q3の最初のアタックで油圧系のトラブルが発生、クラッシュすることになったが、あのラップを走り切っていれば、グリッド2列目を確保していただろう。
レースではハードタイヤスタートというギャンブルをしながら、ポジションを維持して走行。マクラーレン勢との戦いに備えていたものの、セーフティカーとバーチャル・セーフティカーにチャンスを完全に潰され、1ポイントも獲得できなかった。
エステバン・オコン:評価 6/10
予選8番手/決勝7位

マシンセットアップに満足できていなかったが、予選ではスペインドライバーふたりの不運により8番手を獲得。レースではマクラーレンのふたりについていけず、30周以上もアレクサンダー・アルボンに引っかかり、最も遅いウイリアムズのマシンを抜くことができなかった。アルボンが最終ラップでタイヤ交換に入ったことで7位に繰り上がったが、前を行くマクラーレン勢との間には大きなギャップができていた。
■アルファタウリ
ピエール・ガスリー:評価 7/10
予選11番手/決勝9位

予選ではトップ10を狙って戦っていたが、Q2最後のランで目の前でチームメイトがワイドになったことが妨げになった。
レースのスタート時にサインツとアロンソの前に出たものの、ミディアムタイヤがだめになっていき、18周目にアロンソに抜かれた。最初にピットストップを行ったグループのひとりで、その直後にセーフティカーが出動したため、他のドライバーたちと同様にガスリーも後方に沈み、14番手に。そこからバルテリ・ボッタスやランス・ストロールと素晴らしい戦いをし、ボッタスには敗れたが、ストロールには勝って、難しい週末にもかかわらず貴重な2ポイントを持ち帰った。
角田裕毅:評価 6/10
予選13番手/決勝15位

フリープラクティスと予選ではガスリーと同レベルのペースで走行、Q3進出をかけて戦った。しかしターン11で小さなミスをし、タイム取り消しも受けた。
決勝ではスタートでボッタスとサインツの前に出て、16周目までボッタスを抑え続けたが、タイヤが終わり、18周目にピットイン。17番手に落ちた後、ポイント圏内を目指す戦いに加わった。しかしライバルたちをオーバーテイクできる速さはなかったようで、ハース2台に抜かれ、15位という悔しい結果に終わった。