Luis Vasconcelos

■マクラーレン

ランド・ノリス:評価 9/10
予選3番手/スプリント5番手/決勝3位

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリス(マクラーレン)が3位表彰台を獲得

 ノリスが勝つ力のあるマシンで走るところを見たいものだ。マクラーレンの用意するマシンにそれなりのレベルの競争力しかなくても、ノリスは常に速さと一貫性を発揮してみせる。イモラもそうだった。

 予選リカルドを0.6秒以上引き離して3番手を獲得。スプリントレースではペレスやサインツを抑え込んでタイヤを壊すようなことはせず、メインレースの5番グリッドを確保した。見事なスタートで3番手に上がった後、自分のメインライバルではないルクレールにはさほど抵抗せず、終盤ルクレールがスピンしたことで、再び3番手に上がって、表彰台を獲得した。予想外だが、彼にふさわしい結果だった。

ダニエル・リカルド:評価 5/10
予選6番手/スプリント6番手/決勝18位

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)

 第3戦までは良い兆候が見えていたが、イモラでのパフォーマンスは期待外れだった。予選でQ3に進出したものの、滑りやすい路面コンディションにおいて、ノリスに歴然としたペース差をつけられた。スプリントを6番グリッドからスタートし、サインツに抜かれたがケビン・マグヌッセンを抜いて、6番手でフィニッシュした。

 決勝グリッド位置はまずまずだったが、スタート直後、タンブレロに向けてミスを犯し、サインツをリタイアに追い込み、自分は最後尾に落ちた。早々にタイヤ交換を行って、他の全員に路面コンディションに関するデータを提供する形になり、ポジションは上げることはできず、最後尾のままフィニッシュした。

■アルピーヌ

フェルナンド・アロンソ:評価 6/10
予選5番手/スプリント9番手/決勝リタイア

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

 今シーズンのアロンソはとてつもなく不運だ。イモラでも好結果を逃したが、彼には何の落ち度もなかった。ニューパーツを搭載されたアドバンテージもあり、エステバン・オコンより明らかに速く、ウエットからドライに変化するコンディションの予選で5番手を獲得。しかしスプリントレースではソフトタイヤのデグラデーションが早く、サインツ、ペレス、リカルド、ボッタスに抜かれてポイント圏外に落ちた。

 願いがかなって日曜に雨が降ったものの、ファーストシケインでシューマッハーにヒットされて、A522にダメージを負い、リタイアしなければならなかった。

エステバン・オコン:評価 4/10
予選19番手/スプリント16番手/決勝14位

エステバン・オコン(アルピーヌ)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 試練の週末となった。すべてのアップグレードはアロンソのマシンに入れられ、予選ではテクニカルトラブルが発生したため19番手に沈んだ。スプリントではピエール・ガスリーと周冠宇のクラッシュにより順位を上げ、アルボンを抜いたが、それでも16番手どまりだった。

 メインレースではずっとポイント圏外を走り続け、11番手でフィニッシュ。しかしスリックタイヤに交換した後のピットレーンでハミルトンのブロックをしたことで5秒加算のペナルティを受け、14位に降格された。

■アルファタウリ

ピエール・ガスリー:評価 4/10
予選17番手/スプリント17番手/決勝12位

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

 チームのホームで、多くの仲間たちが見守るレースで、ガスリーは全く輝きを見せず、若きチームメイトに匹敵する競争力を発揮することができなかった。

 予選Q1ではチームの戦略が悪かったせいで、2台揃って敗退となったが、ガスリーは角田裕毅より0.25秒も遅かった。スプリントレースでは、ピラテッラでアウトから追い越しをかけてきた周冠宇との間に接触が起き、最後尾に落ち、17番手フィニッシュ。メインレースでは、スタートで順位をいくつか上げたものの、スリックタイヤに交換した後はアルボンに引っかかり、抜くことができないまま、ノーポイントに終わった。アルファタウリの方がトップスピードが優れていたため、ハミルトンを45周にわたって抑え続けたことはよかったが、角田のパフォーマンスには及ばなかった。

角田裕毅:評価 8/10
予選16番手/スプリント12番手/決勝7位

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 予選Q1でチームが戦略的なミスを犯した影響で、スプリントレースを16番グリッドからスタートすることになった。しかし今回の角田は、F1にデビューしてから最も一貫性のある週末を過ごした。

 すべてのセッションでガスリーより速く、スプリントではスタートをうまく決め、ミスもなく12番手でフィニッシュ。日曜決勝でも1周目をうまく走って序盤に9番手に上がり、スリックタイヤに交換した後もポジションをキープ、マグヌッセンとベッテルを抜いて、7位をつかんだ。

 レッドブルジュニアのユーリ・ビップスが、F2レースで痛いミスをした同じ日に、角田は大量にポイントを稼いでみせた。2023年シート争いにおいても良い戦いをしたといえる。

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