更新日: 2017.01.07 21:21
2017新春F1覆面座談会(2)ロズベルグ後任の最有力候補、ボッタスの真の評価は?
──メルセデス移籍の可能性があるもうひとりのドライバー、ウェーレインについては?
A氏「メルセデスがウェーレインのことを本当に評価しているなら、すぐにロズベルグの後任に選んだだろう。ボッタスを第一に考えているということは、あまり評価していないということの現れじゃないか?」
C氏「私はテストでウェーレインを起用したとあるチームの関係者に、彼の評価を聞いたことがある。その関係者によれば、ウェーレインはテスト中のセットアップの変更や、テストメニューに関するチームからのリクエストをなかなか聞き入れようとセず、マシンやドライビングに関する自分の主張を曲げようとしなかったそうだ。その半面、オコンはチームにとても協力的で、仕事は進めやすかったと言っていたよ」
A氏「そのオコンにしても、某チームのエンジニアに言わせればずば抜けた才能という訳ではないとのことだよ。レッドブルの育成システムに比べると、メルセデスのそれは若干劣って見えるな。ちなみにそのエンジニアは、若手のなかではストフェル・バンドーンが圧倒的だと言っていた。ただ、我々の立場から言わせてもらうと、彼はコメントが優等生的で本当につまらない(笑)」
B氏「オコンに関して、私は反対の声を聞いている。ロータス時代にテストでオコンと仕事をしたエンジニアは、オコンのフィードバックの素晴らしさと、タイヤの使い方を絶賛していたんだよ。メルセデスの育成プログラムからレンタルという形でリザーブ契約を結んでいたルノーは、彼の契約をメルセデスから買い取るべきだったと思うよ」
A氏「どちらが選ばれるにしても、評価が固まっていないドライバーの真の実力を図るという意味でも、チームの移籍は重要なこと。16年はダニール・クビアトが降格になったことで、カルロス・サインツJr.が速いドライバーだということが分かった」
C氏「もしボッタスが移籍すれば、引退したマッサも戻ってくるかもしれない。マッサのファンにとっても良いかもね」