autosport web / Yoshiyuki Takahashi

開幕から抜群の安定感でここまで唯一、全戦入賞を果たしているメルセデスF1ジョージ・ラッセルは、シーズン2度目の3位表彰台を獲得。チームがスペインGPに持ち込んだアップグレードは、これまで悩まされてきたポーパシングの問題を大幅に軽減し、ようやく戦える体制が整ってきた。大半のセッションでチームメイトを上まわり、7度のワールドチャンピオンを苛立たせているのも今季のみどころのひとつ。

猛暑のレースで体力的にはかなり厳しかったものの、2年目の進化を感じさせる今季3度目の入賞を果たした角田裕毅。アルファタウリF1は今回のレースにアップデートを持ち込まなかったが、コンスタントにチームメイトを上まわり、大混戦の中団勢のなかで着実に結果を残していく姿が頼もしくなってきた。

PU交換で最後尾スタートとなったアルピーヌF1フェルナンド・アロンソは、劣勢をものともせず9位入賞。満員のスタンドも地元の英雄の活躍に大満足。数年間のまわり道もあったが、まだまだF1が楽しくて仕方ない様子だ。

地元オビエドにあるアロンソ・ミュージアムには、アロンソが2005年に初のF1ワールドチャンピオンを獲得したルノー・R25も展示されている。なんと、角田裕毅が5歳のときのマシンだ。

レース序盤のハースF1ケビン・マグヌッセンとの接触事故で大きく順位を落としたハミルトン。少し嫌気がさし、無線でチームに「PU温存のためリタイア」を提案したが、「8位でフィニッシュできるかもしれない」となだめられレースを続行。最後はトラブルに見舞われながらも5位入賞を果たした。

ドライバー・オブ・ザ・デイを獲得したハミルトン。目覚ましい進化を遂げたメルセデスF1、シーズン中盤に向けフェラーリ、レッドブルとの三つ巴の争いが見られるか?

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