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投稿日: 2022.08.09 08:15
更新日: 2022.08.09 08:22

アルピーヌF1代表、“忠誠心がない”ピアストリを強く非難「契約は間違いなく有効。離脱するなら補償金を要求する」


F1 | アルピーヌF1代表、“忠誠心がない”ピアストリを強く非難「契約は間違いなく有効。離脱するなら補償金を要求する」

 2020年からルノー/アルピーヌのサポートを受けてきたピアストリが突然チームからの離脱を宣言したことについて、サフナウアーは、これまで支援のために多額の投資を行ってきたとして、ピアストリはそれに対して忠誠心を示すべきであると批判した。

「(なぜチームを離れるという宣言をしたのかは)ピアストリに質問してほしい。私には理解できない。我々は将来に向けて『100戦プラン』(注:2024年には表彰台の常連になることを目指すプロジェクト)に取り組んでいる。そのなかにはピアストリも含まれている。そのために彼を支援してきたのだ」

「我々は彼の準備を整えるためにまさに何百万ユーロも投資してきた。その事実に対して、それなりの忠誠心を示すべきだろう。だから(彼の今回の発言は)私には理解できない。ピアストリには忠誠心を期待していた。彼をF1に昇格させるためにチームは面倒をみてきたのだ。昨年は(F1参戦への)準備として、サーキットを学習するため、F1カーに乗る機会も提供した。彼はチームに対してもっと忠誠心を示すべきだ」

オスカー・ピアストリ(アルピーヌ)
2021年F1アブダビテスト オスカー・ピアストリ(アルピーヌ)

 サフナウアーは、ピアストリの行動は誠意のないものであり、自分の常識のなかではあり得ないことであると語った。

「私は1989年にF1の世界に入ったが、このようなことを見たのは初めてだ。これはF1だけの問題ではない。ひとりの人間としての誠実さの問題だ。アイスホッケーやサッカーで起きたことがあるかもしれないが、それは関係ない。こんなことはするべきではない。彼は書類にサインした。なのに違うことをすると言っている」

「私が育った環境では、書類にサインをした後に『ここにサインしたではないか。お前は嘘を言っている』などともめるようなことはあり得ない。私にとっては、『助けてくれないか。いずれ私が君を助けるから』と言ったなら、その約束を破ることなどあり得ない。絶対にないのだ」

「頼まれたことをすべてやった。これをやってくれたら自分はこれをやるという約束をしている。その状態で、『この条項により、ここから出ていける』などという書類は、私は必要としない」

 アルピーヌは、もしピアストリがチームから離脱するなら、金銭的補償を求める可能性があると、サフナウアーは認めた。

「昨年彼をシングルシーターに乗せて、3500kmを走らせたことを考慮する必要がある。7回のテストを実施した。かかる費用は決して安くない。エンジンだけで175万ユーロ(約2億4000万円)はかかる。さらにメカニック、テストを管理するチーム、輸送費、旅費などもある」

「将来に向けてピアストリの準備を整えるために、多額の金をつぎ込んだ。その将来が我々とのものでないのであれば、補償を求めるのは論理的であり公平なことだ」

 ピアストリが出て行くことが決まった場合でも、来季ドライバー候補は多数いるとサフナウアーは語った。

「ピアストリは我々のマシンに乗ることになると思うが、乗らない場合でも、フェルナンドが抜けることで、シートに関心を持つドライバーたちから14もの電話を受けている。残りのシートのなかでアルピーヌのシートは最も価値あるものだからだ」


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